第三部の始まり.着いたところは涙を溜めたダムを擁する谷の集落.しかもダムには涙眼の壁画.鼠が運んでくる哀しみの数を計測するという集計事務所なんか『キノの旅』を思い出した.ここんとこは音楽も佳い.しかしまぁ,なんだか見覚えがあるような風景がぼこぼこ出てきてちょと焦る.
雛のあとは鼠か〜.不寝番? 射落とされた鼠型モンスター怪獣の左腕が,小さいメカ鼠になって四散するさまは映画的だな〜.画面中至る所に飛び散っている赤と紅と緋.意識が赤方変移を起こす (意味判ってんのか? > おれ).「紅アニメ」と命名しよう.セルバンテス的「遍歴アニメ」でもいいや.『キノ』もそうなら『ヤミ帽』もそうだったので,この手の系列って好きなのかも.
ダムの決壊を防ぐために穴を手で塞いでいる「鬼児」とはまた露骨に寓意的な.共同体から忌み嫌われている存在が共同体を支えているという構図って「死せる王」そのままやんか.
- 各編冒頭には忘却の旋律のナレーション入るですか.
- ボッカの左肩のマークは「聖痕」でエエのね.
- 彦山絵市氏が描く涙眼の壁画は Gong の眼にしか見えん (笑).
- そろそろ納税時期が迫っているらしい.税となる生け贄は彦山さんですか.それとも「100 万弗の価値がある」声の持ち主ボッカに乗り換えますか,金谷さん.って搾り上げてから?
- 谷の有力者,金谷みりさんの左腰後ろのマークはなんだ? 焼き印か? 鍵穴のようにも見えるし,涙眼を図案化して単純にしたものにも見える.
- 鳴弦をもつ「宝石の人」は「遠音」というのか.四散した小鼠の大群に襲われたボッカを助ける遠音さんだが,ボッカがメロスの戦士であることを知って矢を番えて狙いを定めたところで,以下次号.あれ,またインコ出てくるの? むぅ,第三部は「音」がテーマか.
一応周りの人にも見えてるようだけど,小夜子って実在するんかね.構造的にはメタ・キャラっぽいし,なんか対抗人格みたいに見えるんだけど.
第三部はモンスター怪獣を倒して「鬼児」を解放するけど,実は「鬼児」がラスボスで,彼を倒したがためにパンドラの匣よろしく世界中に涙が撒き散らされたってな感じかと思ったけど,彦山絵市さんがラスボスなのかも知れんな.「子どもがいない」せいか,なんか「ハーメルンの笛吹き」の後日談にも思えてきた.
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