地層を詳しく見ると,中生代と新生代の間に K-T 境界層と呼ばれる層があるのが判る.この層にはイリジウムが多量に含まれている.イリジウムは重いので地殻にはほとんど出て来ない.このことからルイス・アルバレスらが提唱したのが隕石衝突説. K-T 境界層に含まれるイリジウム濃度がある種の隕石のそれと合致したらしい.イリジウムの濃度から推定された隕石の直径はおよそ 10km.シミュレイションによると広島に投下された原爆の 100 億個分に相当するそうだ.衝突で衝撃波と大津波が発生.また多量の粉塵が舞い上がり, 3 ヶ月間に渡って太陽を覆い隠し,急激な気温低下や酸性雨をもたらす.陽が差さないので植物の光合成にも重大な障害が現われる.平均気温は 20 度も低下し,地球は 10 万年続く冬の時代を迎える.というようなシナリオらしい.ちなみに東京駅に直径 10km の隕石が落ちたとすると,北は日暮里,南は品川,西は新宿,東は西大島あたりまでが範囲内.
[●NHK高校講座「理科総合 A・B」●学校放送●解明! 恐竜絶滅の謎 より (+ 適当に追加) ]
というわけで,メテスパ,コメブラが必要とされているのだよ,美風くん.くれぐれも暴走厳禁.それから一発必中で頼む.
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