ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2013年11月10日日曜日

2013/11/09 の収穫:K&P『プログラミング作法』,Jackson『抽象によるソフトウェア設計』,川崎弘二『黛敏郎の電子音楽』,『篠原眞の電子音楽』,ペルヌー『テンプル騎士団の謎』,ブルノン『カタリ派』

2013/11/09 の収穫:讀物篇

  • Brian W. Kernighan, Rob Pike "プログラミング作法", 福崎俊博 訳, アスキー, 2000, ISBN4-7561-3649-4, (Brian W.Kernighan, Rob Pike "The Practice of Programming", 1999)
  • Daniel Jackson "抽象によるソフトウェア設計", Alloyではじめる形式手法, 中島震 監訳, 今井健男, 酒井政裕, 遠藤侑介, 片岡欣夫 訳, オーム社, 2011, ISBN978-4-274-06858-4, (Daniel Jackson "Software Abstractions", Logic, Language, and Analysis, 2006, 2012)
  • 川崎弘二 "黛敏郎の電子音楽", engine books, 2011, ISBN978-4-9905954-0-1
  • 川崎弘二 "篠原眞の電子音楽", engine books, 2012, ISBN978-4-9905954-1-8
  • レジーヌ・ペルヌー "テンプル騎士団の謎", 池上俊一 監修, 南條郁子 訳, 創元社, 2002, 2006, ISBN978-4-422-21164-0, (Régine Pernoud "Les Templiers, chevaliers du Christ", 1995)
  • アンヌ・ブルノン "カタリ派", 中世ヨーロッパ最大の異端, 池上俊一 監修, 山田美明 訳, 創元社, 2013, ISBN978-4-422-21220-3, (Anne Brenon "Les cathares : Pauvres du Christ ou apôtres de Satan ? ", 1996)

プログラミング作法

しばらく前」に書泉ブックタワーで見掛けたと思っていたが,「ずいぶん前」の話だった.

個人的に「アスキーの本は読みやすい」と思っているのだが,これは要するに最初の刷り込みである『K&P』のレイアウトや使用フォントと,アスキーの出す本が近い体裁を持っているということではないかと.その意味だと,オーム社の横書きの本は,非常に読み難い.

高名な著者が、プログラミングをする際に出会う諸問題について、実例コードを示して実践的にアドバイスする。設計、移植性、テスト、デバッグ等に加えて、C/C++/Java等で記述されたコードも多数掲載。参考文献も充実。

目次
第1章 スタイル
第2章 アルゴリズムとデータ構造
第3章 設計と実装
第4章 インターフェイス
第5章 デバック
第6章 テスト
第7章 性能
第8章 移植性
第9章 記法
エピローグ
Appendix ルール表

抽象によるソフトウェア設計

Enterprise Architect (EA) だと, Alloy と連動できるそうですよ.Alloy Analyzerとの連携について. astah*はやんないの?

Alloy(アロイ)を通じて形式手法を学ぶ

形式手法は、高度な信頼性が求められるソフトウェアの開発で利用されてきた、数学に基づく開発技術です。Alloy(アロイ)は、形式手法を誰もが実践できることを目指したツールであり、テストでは排除できないソフトウェアの欠陥について検証するためのものです。
本書は、"Software Abstractions: Logic, Language, and Analysis"の翻訳書です。Alloyによるさまざまな事例のモデリングを通じ、「アジャイルで軽量な形式手法」ともいえる技術を学びます。

主要目次
監訳者序文
日本語版に寄せて
序文
謝辞

第1章 はじめに
第2章 ざっと一巡り
第3章 論理系
第4章 言語
第5章 解析
第6章 事例
付録A 練習問題
付録B Alloy言語リファレンス
付録C 中核の意味論
付録D 図的記法
付録E Alloy以外の手法
付録F Alloy Analyzerクイックガイド
付録G 訳語一覧

参考文献
訳者あとがき
索引

黛敏郎の電子音楽

AudioSculptOpenMusicでカンパノロジー・エフェクトが分析されている.

黛敏郎が遺したものとは?

『涅槃交響曲』の黛,『題名のない音楽会』の黛、保守派の論客としての黛。
だが,その電子音楽を知らずして,本当の黛敏郎を理解することは出来ない。
先見性、機知、ダイナミズム、そして、思想。
黛敏郎の電子音楽は「まんだら」のように、彼の全てを内包している。

篠原眞の電子音楽

こっちはSuperColliderとMax/MSPだそうだが,この本ではぜんぜん役に立たない.

作曲家、篠原眞というPersonnage<人物>

GRM (フランス) で、ソノロジー研究所 (オランダ) で、
そしてシュトックハウゼンのアシスタントとして、
世界の電子音楽と突端を歩み続けた作曲家・篠原眞の軌跡

テンプル騎士団の謎

ペルヌー姐さんのテンプル騎士団シリーズ2冊め.まぁ,クセジュ文庫より新しいですわね.

テンプル騎士団は、1312年、最後の総長ジャック・ド・モレーの火刑とともに約200年の歴史の幕を閉じた。彼らの異端の罪は騎士団の莫大な財産を狙うフランス王フィリッツ美男王のでっちあげにによるものであった。その悲劇的な最期が「聖杯伝説」や「騎士団の秘宝」などさまざまな伝説と憶測を生む。本書は十字軍のエルサレム奪取とともに、聖地の防衛のために、結成され、歴史の闇に消えていった騎士団の真実を明らかにする。

目次
第1章 騎士団の成立
第2章 剣の人教会の人―騎士団の発展
第3章 聖地の防衛
第4章 破滅への道
第5章 テンプル騎士団の最期 
資料篇 真実のテンプル騎士団

カタリ派

「Les Soldats == Les cathares」説をここに標榜する.参考:Les Soldats (episode) - Noir Wiki.なにより,ランゴーニュはカタリ派の中心地ラングドック地方の,ほぼド真ん中にある.

Langogne (Langònha en occitan) est une commune française, située dans le département de la Lozère en région Languedoc-Roussillon, à la limite entre la Haute-Loire et l'Ardèche.

12世紀半ばから14世紀初頭にかけて南フランス、なかでもラングドック地方を中心に勢力を伸ばしたカタリ派。カトリック教会とは大きく異なる教義や儀式体系を備え、そればかりか別様の組織・制度を作り上げた。震撼した教皇庁はフランス王権と手を組んで激しい弾圧を繰り返し、ついにはアルビジョア十字軍を組織することになる。中世最大のキリスト教異端を気鋭の研究者が社会的変動期の民衆の宗教的覚醒という視点で描き切る。

目次
第1章 西暦1000年を迎えたキリスト教世界
第2章 ヨーロッパのカタリ派教会
第3章 恩寵の時代
第4章 同盟を結んだ教皇とフランス国王
第5章 カタリ派の消滅


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