SET 『ナンバダ ワールド ダンシング』 2006

「センバを知りたければ，アフリカに行ったらエエで」 © 謎のマクンバ・ダンサー Hideboh．

SET公式サイト「週刊!! いんたねっとでSET」．

どうにもノレない理由ってのは，「ミュージカル・アクション・ヒップホップ・コメディー」というお題目にあるんですな．ま，今回は間に「ヒップホップ」が入ってるけど，それを抜いた「ミュージカル・アクション・コメディ」ってのは SET の旗印なんでしょ？　「芝居」じゃねぇんだもん (笑)．ダンスは判らんけど，確かに佳く動いてるぐらいは判る．歌は上手い．でも，芝居はどうなのよ orz．間にぽこぽこ入る三宅裕司と小倉久寛のコントも，そこだけ進行が止まるんで，今回は邪魔としか感じませんでした orz．どうにも相性悪いな〜．

ゲストで，北野武の『座頭市』や『爆裂天使』でお馴染みの STRiPES から Hideboh が参加．素人目にも凄いタップを披露．これは絶対観とかにゃいけん！　と言いたいぐらいカッチョエエ (笑)．圧巻．こりゃもうドラム・ソロですな．一方，音楽の方は，ニューヨーク，ジャマイカからバイーア，アフリカまで行く割りにはお粗末．ってか，バイーア辺りからびみょ〜，というか明らさまに手抜きだろ orz．ぬる過ぎ．

• 三宅裕司，三谷悦代，永田耕一，杉野なつ美，小倉久寛，おぐちえりこ，田上ひろし，丸山優子，野添義弘，白土直子，岩永新悟，瀬尾智美，赤堀二英，長谷川紀子，西海健二郎，良田麻美，宮内大，久下恵美，野崎数馬，村上尚子，大関真，小形里美，大竹浩一，小島美幸，どうじょう拓人，国分佐和子，大河原晃，河本千明，坂田鉄平，山口麻衣加，出口哲也，鎌田麻里名，安田裕，松村真知子，福山健介，榊英訓，栗原功平，熊倉功，小暮邦明，岩澤晶範
• JUN，Mankey，Seto，Yoshie，O-Shima，non，柴田健児，Yoko，Jun，Kazuhiro，コウスケ，Shota，Athushi，Yori，Izumi，会長，HIDEBOH (STRiPES)
• 作：大沢直行
• 演出：三宅裕司
• 音楽監修：松田弘 (SAS)
• 美術：土屋茂昭
• 照明：源河新一
• 音響：今村太志
• 衣装：水野佳子
• 歌唱指導：清水秀子
• パーカッション指導：大橋エリ
• 技斗：野添義弘
• 舞台監督：大垣敏朗
• 2006 年 10 月， SET #44，東京芸術劇場中ホール，池袋．

そういや，『一夜千夜物語』も予定調和だったような…… orz．

SET 『一夜千夜物語』 2004

SET公式サイト「週刊!! いんたねっとでSET」，劇団スーパー・エキセントリック・シアターの 2004 年 11 月東京芸術劇場での公演を 2005 年 2 月 20 日(日) - 翌 00:55 翌 03:10 - BS2, ミッドナイト ステージ舘で放映したもの．作：大沢直行，演出：三宅裕司．

ヲレでも名前を聞いたことがあるぐらいの超有名劇団なんで期待してたんだが，どうにもタルくてなかなかお芝居に入り込めない (笑)．「ミュージカル・アクション・イリュージョン・コメディ」と銘打たれているんだが「ミュージカル」に耐性がないのが原因ですかね．歌って踊ってしゃかしゃか佳く動くしピンポイントではおもろいんだけど，それがブツ切り状態で大きなうねりになってくれないのがどうにももどかしい．ツカミって，大事なんですね〜．

ってな感じでちと困ったのだが，切っ掛けは向こうからやってきた．頭 25 分ぐらい過ぎてから ソテロ神父 率いるキリスト教御一行が『ブルーズ・ブラザーズ』よろしくゴスペルを披露するところ．これはカッチョエエ．その後 45 分辺りから座長の三宅裕司と小倉久寛をフィーチャした 20 分近い長いコントもけっこうおもろかったが，その後のシェラザード舘でのミュージカル・シーンが圧巻．曲は『塩豆(ソルト・ピーナツ)』だが，これ，ポインター・シスターズの熱狂ライヴかなんかが元ネタなんかな，掛け合いも気合いが入っとりました．終わったあと拍手がなかったのが不思議なくらい．他のミュージカル・シーンの音楽がミドル・テンポのダウンビートの曲ばっかりで一本調子だったので，よけいにこの 2 曲が引き立つ．えと，イリュージョン監修： Mr. マリックとのことだが，あんまし目立たんかったな．

というわけで，けっこうオモロかった．スーパー・エキセントリック・シアターって，結成 25 周年になるですか！