ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2002年6月11日火曜日

本日の収穫:Noir

 リバティ.

  1. 真下耕一 "noir", ビクターエンタテイメント VIZF-17/8 (VIBF-101/13), 2001-2002

 Apr 5, 2001 - Sep 27, 2001 に放映されていたアニメーション.正しくは片仮名で 『ノワール』 らしい.え,それって,フィルムノワールのノワール? ってぇ,あなた,ハズレてません.ド真ん中でもないですが (笑).リアルタイムで観たことがあるのは,#11『月下乃茶宴』,#20『罪の中の罪』,#21『無明の朝』(もしかしたら観てないかもしれない),#22『旅路の果て』ぐらい.あとから考えたら,この 4 (3) 話だけではストーリー的にどうしようもない (なんぢゃぁ,こりゃぁ〜!?) ので,なんで記憶に残っていたかというと,やっぱ音楽しかないようだ.それほどこの音楽は印象的である.一言で言えば「スタイリッシュ & ク〜ル」ってなとこか.

 で,シアター松田オーナーのご好意で全編観せてもらって一気にハマるわけだが,第一話の音楽格好佳過ぎ.で,あとは坂を転げ堕ちるように全編観てしまった.んで,購入を決意するわけである,しかも,この時期に (笑).

 オープニングははっきり言ってショボい (サントラでは多少改善されているが).曲的にはエンディングの方が佳い.リズム隊が少しばかし前に出ているのがエエ感じ.それ以外の梶浦由記の音楽だが,大雑把に言って霧香のテーマ『canta per me』(イタリア語) やミレイユの『salva nos』(ラテン語) を初め,佳曲がいっぱい.世評に高い『indio』は個人的にはイマイチだが,『black is black』(ディープなアジア) なんか,ヒジョーにカッチョエエ.この曲はサントラ II に収録されているが,ここでは『Le Grand Retour』(これって,「大いなる来復」だよねぇ) とか『Secret Game』,『Colosseum』なんてとこがエエ感じである. I の方は『canta per me』,『salva nos』,『Corsican Corridor』,『Chloe』などを初め佳曲がいっぱい.打ち込みに挟まれた生ギターやアコーディオンがエエ感じ.このデュオで『スペイン』とかやったらカッチョエエだろうね.

 公式のストーリーは上記の公式サイトに載ってるので参照のこと.オープニングで判るようにメインは 4 人で,霧香,ミレイユに,吊り目の猫娘クロエと慈母アルテナが絡むんだけど,2.5重人格と,ワトソン役と見せかけて実は主人公の片割れ,イノセントなマシン,これらを操ろうとしている黒幕のあれやこれやでお話は進んで行くわけである.リアルでもハードボイルドでもなくて,ピカレスクでもない. 26 話掛かってけっきょく何が判ったのだろうかというと暗然たる思いもするのだが,要はこれ,「わたしって何?」っつぅ〜ことなんですかね.なんか続編も予定されてるそうだけど?

 カメラとかはけっこう気使ってるみたいっすね.虐殺アニメとか殺戮アニメとか言われてる割りにはほとんど出血ないし,画面はけっこう綺麗.「イントッカービレ」の聖人像とか「冷眼殺手」の背景なんかはエエ感じです.回想シーンがやたら多いんだけど,ちょこちょこ手を加えて変化を持たしてる.

 あと,演出上の小技が利いてる.「イントッカービレ」後編のカメラワークとか,「波の音」のエンディングとか.

 サントラ II の初回版買ってラッキィだったことが一つあって, DVD のボックス,全巻入れてもスペースが余る.なんでかっつうと,その隙間にボックス版のサントラ (2 枚) を入れろ,ということらしい.なんちゅう阿漕な商売するんやとも思うが (笑).箱というモノは,隙間なく詰められることを要請するわけで,変なスペースがあると気になっていかん,というより,箱の意味がない.箱は余分な空間を嫌うのですよ.というわけなので, I の方は通常版サントラをそのまま入れておりまス.

 素朴な疑問.これ設定では霧香,ミレイユ,クロエは 17 歳らしい.つまり高校 2 年.直下の『Kanon』のメインも高 2,うる星やつらのあたるたちも高 2.たまたま? みんな中井英夫読んでるの?

 素朴な疑問 2.『イントッカービレ』前編の B パート頭,グレゴリオ聖歌は "Pange lingua" ですか?

 全編観たあとで読むと面白いのが以下のサイト.

  1. こっぺり屋
  2. ノワール適当解説

 あ,こんなのもあるのね.

  1. Anime Lyrics (.com): Anime Lyrics: Noir
  2. NOIR

0 件のコメント:

コメントを投稿