ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2007年3月3日土曜日

Kanon #22 追想の交響楽 〜 symphony 〜

「このままじっとしていれば,あいつのところへ行けるのかな」 © 相沢祐一.ちょと待て,その「あいつ」はまだ死んどらんだろ.

どうも祐一に関わるとロクなことがないらしい (笑). あゆ は木から落ちて七年もの間人事不省になっとるし,秋子さんは交通事故に巻き込まれた.今回露になった名雪の母親依存も,幾分かは七年前の祐一の行動の帰結かも知れない.七年前の事件は忘れることでトンズラこき,今回は名雪の責めに耐え切れず, あゆ 落下事件を思い出したことを口実にトンズラ企てる.都合が悪くなると,すぐ逃げる.それ故に煮えたぎった猫のスープを飲まされる.七年前に見殺しにした猫を煮込んだスープである.

"Get Out of My House" から "Under Ice" という順番は実に正しい.

祐一の場合は無意識的に周囲の状況を悪化させるという特技があるようだが,これが意識的な操作の結果ということになると,それはもはや二重スパイのカテゴリに入る.そこから先に広がっているのは乾き切った別役実的演劇空間である.

そんな祐一に舞い降りる真琴はある意味天使の降臨.ちょっと育ち過ぎだがな.とも思えるんだが,それは真琴が外から来た場合に限られる.内側からなら計算ずく.助けが来ることを見越していた訳だ.

どうでもエエが,なぜ "symphonie" じゃなくて "symphony" なんだろ.そもそもどこが交響曲なんだという疑問もあるが.ま〜,近代以降は交響曲というジャンルも多様化しましたからねぇ〜.

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