ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2007年3月11日日曜日

Noir #14 ミレイユに花束を

「ミレイユ」 (いろんな抑揚で 24 秒間に7 回繰り返す) © クロード・フェデー.

ミレイユの母方の叔父クロード・フェデーを巡る顛末.あるいは如何にしてミレイユとクロード・フェデーはコルシカを脱出したか.クロード叔父さんが語る出コルシカの事情. 1) ミレイユの父親ローラン・ブーケ,名前の判らない母親と兄を立つ害したのはソルダ. 2) ソルダに逆らったがためにローラン・ブーケは殺された. 3) クロード叔父さんは a) ソルダについては知ろうとしない, b) 与えられた命令に従う,の二点を条件にコルシカを脱出することを許された.

ソルダがなぜミレイユを生かしておいたかというと,大事なノワール候補生の一人だったからということなんだろうが,クロード叔父さんも実はもうあの段階で死んだのと同様であって.残りの人生は初めのうちはノワール候補生の教官,そしてやがては訓練対象としてのみ.ソルダはミレイユ,霧香,クロエと実に対象的な訓練を施しておるのですな〜.

確か放映時には,ゆ〜ば〜めんしぇんな霧香に比べてミレイユはヘタレあるいはヨゴレという評価だったような記憶があるが,ちょっと待て,そりゃ違う,と.矯正され難さという点ではミレイユがいちばん強いのですよ.一方はアルテナさま原理主義者,もう一人はそれこそ可塑性が突出した優秀な素材に対して,ミレイユの強みは群を抜いた対浸食性ということになるのであろうか.

  1. part A サブ・タイトル前
    1. あれ,コルシカ編だけじゃなくて,これもミレイユのナレーションだったのか.台詞は「ノワール,其は古よりの運命の名.死を司る二人の処女.黒き衣は乳飲み子を,闇より分かつ盾成らむ」. "les soldats". 0’20".
    2. (※) 夜のパリに暗躍する謎の仕事人.実は……といった導入部. 第六話 A パート最後で使われていた不安のクレシェンド. 0’18".
  2. part A サブ・タイトル後
    1. セピアの湖畔の森の中で遊ぶちびミレイユ〜それに被さってクロード・フェデー叔父さんの呼び声〜やっと呼び掛けに気付くが声の主が判らず「なんだこのナンパ野郎は」とムカついているミレイユ〜メゲないクロード叔父さん「ミレイユ」一本で押しまくる〜やっと気付いたミレイユのはしゃぎ声. "corsican corridor". 0’40".
    2. (※) 霧香「叔父さんに逢えて佳かったね」〜ユトリロちっくな昼のパリでも暗躍する謎の仕事人.この時点で上着の下に着ているセーターの色から,仕事人がクロード叔父さんであることが判る.表の顔は花作り. 第六話 A パート最後で使われていた不安のクレシェンド. 0’26".
    3. (※) 川縁でクロード叔父さんとミレイユのデート〜半分はセピア回想.なんか往年のゲームの BGM みたいなチープな感じのタイトル不詳曲.軽いシャッフル. 1’07".
    4. 荘園のアルテナさな,手紙に封緘.なるほど,フェデー宛の指令ですか〜クロード叔父さん港湾地区でお仕事.ル・モンドの記事になっとります. "les soldats". 1’23".
    5. 風呂上がりの霧香の「よいしょ (っと)」を挟んで,クロード叔父さんとソルダとの関係疑惑を払拭できないミレイユ,シャワー中〜アジトにクロード叔父さんから花束が届く. "solitude by the window". 1’03".
  3. part B
    1. (※) 呼ばれて昔の仕事仲間デュボワと再会するクロード叔父さん〜実はデュボワもターゲットだった.「洒落っ気のないヤツ」,いやいや,今ではお盛んです. 妙にねじれた感じのタイトル不詳シャッフル曲. 1’36".
    2. (※) クロード叔父さん,電話でミレイユを呼び出し〜何食わぬ顔で応じるミレイユ〜クロード叔父さんの自宅へ〜何やら胡散臭いアンドレとルネ〜花談義.アコギをフィーチャしたワン・コードのタイトル不詳曲. 1’21".
    3. 次の標的は霧香なんで手を出すなと告げるクロード叔父さん〜「依頼人はソルダね」〜「その名を知っているのか」〜「そうだ,ローラン・ブーケはソルダに逆らって殺された」. "les soldats". 0’33".
    4. クロード叔父さんとミレイユのコルシカ脱出には条件があった.ソルダに関しては不可知とし,ただ与えられた命令を遂行する義務を負う. "les soldats". 0’40".
    5. ミレイユ「判ったわ……」の前に.これは当然ながらクロード叔父さんの指示に従うという意味ではない.遺憾なことにクロード叔父さんは敵と認定されましたという意味である. "les soldats" コーラスのラスト. 0’08".
    6. ミレイユ,誤解したままのクロード叔父さんと湖畔の約束に涙を溜めながら射撃練習〜クロード叔父さん,出コルシカ回想〜実はミレイユが従わないことを予想している?〜ヤボ用で出掛ける,付いて来るなとミレイユ〜やっぱり付いて来る霧香〜二人してフェデー宅へ〜アンドレとルネの相手は霧香,ミレイユはクロード叔父さんと対決. "corsican corridor" だがテイクが違う. 2’27".
    7. さっくりと二人を片付けた霧香を挟んで,ミレイユの到着にちびミレイユの幻影を見てしまうクロード叔父さん.この時点で負けは必定〜温室の外には霧香の姿〜「あの湖はもう行けない」〜「やっぱりお前はローラン・ブーケの娘だよ」〜双方銃を抜いて各一発.これも "corsican corridor" だがテイクが違う. 0’18".
    8. 倒されたクロード叔父さんの手を握って無言の別れを告げるミレイユ〜霧香とともに闇へと帰る. "corsican corridor". 0’42".
  4. 比率
    • 13’02" / 20’40" = 63.1% (07’38").

"les soldats" が 5 回 計 3’04", "corsican corridor" が 4 回 計 4’07",合わせて 7’11" で,この二曲だけで使用時間の半分を超えている.エピソードの中身も舞台はパリなのに語られる事項のキーワードは「ソルダ」に「コルシカ」で,エピソードと曲 (のタイトル) が見事にマッチしていると申せましょう (笑).

ところで下衆な疑問.ミレイユとの最終対決でちびミレイユを幻視してしまうクロード叔父さんはロリコンだったのだろうか.もしそうだった場合,出コルシカ後の件はもう一つのハンバート・ハンバートとドロレス・ヘイズの行脚にも成りかねない.そこからピュグマリオーン伝説のショー的解釈へ繋げることも可能かも.

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