ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2008年4月28日月曜日

R.O.D -the TV- #05 やつらは騒いでいる

「人間が音として感じるのは 20kHz から 30Hz.だが,わたしはそれ以上の超音波,それ以下の低周波を操ることが出来る.君たち凡人には聴こえないが,肉体は否が応にも反応してしまう.反応せざるを得ない.それである種の曲を作るとどうなると思う? 実に興味深い.超音波はいら立ちの感情,低周波は不安を促進させる.先達の遺産からわたしが編み出した悪夢の楽曲だ」 © ブカレスト大客員教授ウェーバー.

R.O.D -the TV- (J.C.Staff)

第二十話までの中では第三話の神保町話に次いで興味深いネタ話.読仙社のコーディネイター金さんの依頼で『脈打つ肉の書』探索に乗り出した三姉妹.ねねね護衛はどうなったんだ (笑).ターゲットは湖中に突っ立つ城の中にあるらしい.その城に住んでいるのは先のウェーバー教授云々.

筋の方はどうでも佳くて (笑),面白いのはウェーバー理論. 20kHz 以上の高周波の再生はすでスーパー・トゥイータとしてコンシューマにも降りて来ている.低周波の方はこれはたいへん.マルチ再生で使うサブ・ウーファも 30Hz を出せるものなんてほとんどない.正確には出て入るんだが音圧が弱過ぎて感じ取れないんだが.その辺のちっこいスピーカなんて 100Hz も出ないだろう.一般的に低音が佳く出るとか言われるときの「低音」は中低音.ほんまの低音は空気のパルスとして感じられるもの.

ウェーバー教授は自理論に従って作曲し,スコアの印刷までしたようだが,そいつが "Suicide Symphony" なるタイトル.本編では可聴音域の音は出て来ない.しかしながら,感情が音高に対応するかというと,おそらくそんなことはない.可聴領域外の周波数は肉体に作用するんだから,むしろ言語化不可能な部分に作用すると考えるのが真っ当だろう.感情に作用するのは,むしろパターンの方.

そんな理論より,教授のリスニング・ルームで手持ちの音盤を再生させて欲しい (笑).リリングのオルガン・アルバム再生したら地下鉄の走行音とか聴こえて来るんかな〜 (笑).ってか,どんなスピーカを開発したんですか.見せてくださいよ〜.

ミシェールはルーマニア語が読めるのか.「こっちにも版違いがいっぱい〜!」,その気持ちは非常に佳く判る (笑).

0 件のコメント:

コメントを投稿