ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2009年4月8日水曜日

芸術劇場:グスターボ・ドゥダメル 2 題 (なんとマランボとセンセマヤのライ ヴ!)

芸術劇場:特集「ベネズエラの俊英ドゥダメルとユース・オーケストラ」. 2 月 20 日の録画.この頃はもうほとんど超繁忙期に入ってたのでまったく事前にチェックできておらず,録画を観て (聴いて) 腰を抜かした (笑).

グスターボ・ドゥダメル指揮 シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ演奏会

  1. ラヴェル:ダフニスとクロエ 第二組曲
  2. チャイコフスキー:交響曲第 5 番ホ短調作品 64
  3. バーンスタイン:マンボ〜『シンフォニック・ダンス』
  4. ヒナステラ:マランボ〜『エスタンシア』
  • グスターボ・ドゥダメル / シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ (SBYOV と略して佳いらしい)
  • 2008 年 12 月 17 日,東京芸術劇場

El Sistema に関しては,あえて無視することにして.で,演奏前にテロップで出るのはラヴェルとチャイコフスキー[そういや,つい最近もデュトワの指揮で 5 番を放送してなかったっけか.年齢のせいか知らんけど,最近チャイコフスキーは暑苦しくていかんよな (笑).なかなか終わらないっしょ,三石琴乃姐さんに「今にも終わろうとしてるのよ,なのにまだ欲しいの? とっとと滅びなさい」 () と叱って欲しいぐらい.ベートーヴェンはチャイコ以上にしつっこいはずなんだが,不思議とあまり暑苦しい感じがしないのは何故だろう.]だけで,正直まったく期待せず.指揮者もオケもまったく知らんかったのだが,やけに熱気ムンムンのラテン的な演奏だなぐらいの心持ち.オケは山盛りで,ステージからあふれそうである (笑).だから,マッスの迫力は凄い.テンポが遅く[テンポが遅いと感じるんだが,測ってみると 5 番はおよそ 49’30" で 1975 年版のカラヤン / BPO より 10 秒ほど短かった.意外である (笑).],コブシが入りまくる.チャイコの終楽章などは,もう熱血スポ根路線かスーパー・ロボット対戦かみたいな.白鵬の怒濤の寄りみたいな感じですかね.少なくとも朝青龍のソレではない.しっかし,みんな凄い楽しそうに演奏しとるな〜.

アンコールはバーンスタイン以降.パーカスばりばりのバーンスタインは,もうノリノリの演奏.チェロなんか休みの部分でくるくる回しとりますぜ.「マンボ!」の掛け声では楽器抱えて全員立ち上がる (笑).『Swing Girls』かよ.あ〜,確かにビッグ・バンドのノリだな.ホルンの連中は「一番」のハチマキしとるぞ (笑).しかし,アンコールはコレだけではなかった.頭のひゃらひゃらした木管が聴こえて来たときにはひっくり返った.なんとヒナステラの『マランボ』である.まさかヒナステラを映像で観られるとは! これだけでもう保存決定である (笑).いやぁ,こんだけの人数だとド迫力だな.もう放し飼い状態である.コレ最高.

ベルリン・フィルのワルトビューネ・コンサート 2008

次は上記の半年前で,ドゥダメルが BPO を振ったライヴ. BPO が中南米の曲をやるのって,珍しいんじゃね?

  1. レブエルタス:センセマヤ
  2. ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第 5 番
  • アナ・マリア・マルティネス : sop
  • グスターボ・ドゥダメル / BPO
  • 2008 年 6 月 15 日,ワルトビューネ野外音楽堂

お辞儀もそこそこに極めて妖し気な雰囲気で始まるのは変態七拍子.すんません,ちっとも変態じゃないです,ふつうのマグマ的七拍子 (4 + 3) です (笑).パーカスとファゴットのオスティナートに乗ってチューバが吠える.クールな風体のドイツっぽの顔が段々紅潮して来るのが判る (笑).しかしなんだ,この曲『センセマヤ』は『_Gilgamesh_』の戦闘シーンに最適なんじゃないの? (笑) 客にも凄く受けてる.これは CD を探さねば.次が 8 本のチェロとソプラノのヴィラ・ロボス.お〜,哀愁にむせび泣いとります.ストレートなヴォーカルなのに泣きが入るな〜.この曲もドイツの聴衆に大受けです.その次はマルケス『ダンソン』第 2 番だが,録画は途中で切れてる.残念.

グスターボ・ドゥダメル(指揮) アーティスト・ページ Gustavo Dudamel.後半のプログラムは『フィエスタ』に入っとりますな.あと『エスタンシア』の組曲版も入っとる.バティスの ASV 盤に勝てるか! (笑) これとそれぞれマランボを収めた DVD 2 枚は必携ですかね.しかし,さっそくアルゲリッチが眼を付けたのか (笑).

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