ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2008年12月17日水曜日

クィーン『ダブル・ダブル』

  • エラリイ・クイーン "ダブル・ダブル", 青田勝 訳, ハヤカワ文庫, 1976, 2007, ISBN978-4-15-070105-5, (Ellery Queen "Double, Double", 1950)

『フォックス家の殺人』が手に入らないので,飛んでこちらを.なんでも童謡見立て殺人の二作目だそうで,一作目は例の『靴に棲む老婆』なんだそうだが,何か雰囲気もそんままやないですか.犯人は p. 244 を過ぎると予想可能だが,これまたソレにそっくりである.う〜む,クィーンにしたら凡作かな〜.あんまライツヴィルものらしくない.う〜ん,リーマを引き抜かずにスロカムの博物館にあてがったのはライツヴィルもの的かも知れない (笑).

p. 312,クィーンはなんとホルストの『イエスの讃歌』を聴いている.この曲はコリン・ウィルソンがたいそう誉めているが,ここで出て来ること自体珍しいんじゃないの (笑).続く p. 313 に『彼はレコード・プレイヤーを止めてホルストのレコードをハイドンとハンパーディンクの間に戻した』とあるが,さすがにこれはマズいっしょ.「でぶしー」の時代じゃないんだから,フンパーディンクです.たとえアメリカでの発音が「ハンパーディンク」に近かったとしても. Bach は,そっちの管楽器メーカだったら「バック」だけど,作曲家なら「バッハ」だし,フレンチ・ミステリだからって, Mozart を「モザール」とは訳さないでしょ,ふつう?

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