ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2007年10月21日日曜日

電脳コイル #21 黒いオートマトン

「メガネの開発の歴史によると,昔はさまざまな投影技術が研究されていたそうです」 © 小此木優子 as ヤサコ.お〜,それは何「を」投影するのかもだけど,ここでは,何「に」投影するのかが極めて重要ですな.

ぬわんと,今度は竹本健治『腐食の惑星』か.いや,この排除の構造は……ディックか! ディックだ! いや〜,こういう展開になるとは思わんかった.

夏休み終わり.となると,ふつうの児童文学では「リアル」に戻って来るのだが,こちらはまだまだ帰還できない.イサコの兄は実の兄でエエんだよな,隣のお兄ちゃんとかじゃないよな? 大黒市立第三小学校は,タケル たちが通う第一小と統合されて駅前のビル (の最上階) に移転,大黒市立大黒小学校と名称変更.それに伴って旧校舎は取り壊しの真っ最中.ダイチがボケ担当で旧校舎に行ってしまうの[あとでマイコ先生に「新学期早々大遅刻してんじゃねぇっ!」と怒られてる.]は「ハルマゲドン!」のショックを和らげるためとは言え,見たくない光景である.フミエ曰く「大黒市の行政は日本で二例目の半官半民なの.それでいろいろと変わった政策が多いらしいわ」.お前,ほんとに小学生かよ.『こじか』とは大違いだ (笑).というのはともかく,二例目というのがアレね. Good Example に対する Bad Example かよ.このビルはメガマス系列会社の所有だそうな.ヤサコ,タケルと接触.アイコ「ヤサコもやるわねぇ,いつの間に」に対して,二人を遠くからねめまわしている「因縁つけた」子たち.こいつらも暗号屋.しかも彼らが連絡していたのは猫目のミゼット.玉子オバちゃん,とうとう免職.まぁあんだけ暴れりゃしょうがない (笑).バグが取れないデンスケ,「メモリアルを購入いたしますか?」って,危篤ってことかよ.イサコのプライベートって,もしかして初めてか.現在は伯母さん宅に寄宿している.「幸子さん,もうすぐ家に戻れるそうよ」って,イサコって母子家庭だったっけ.幸子さんが戻って来るのは金沢の方の家らしい.小学校統合二日目,イサコ排除作戦始動.アキラが溜めてた「動画やスチルも全部消えてて」って,ローカル・コピー取ってないのかよ orz.メガマス病院では 4423 号室からプレート撤去.猫目の解説によると,イサコの頭痛や目暈はイマーゴの影響.「副作用も避けられない.とくに人の記憶を弄ったりする場合にはね」.「お前の兄は,この病院にはいない.この病院はおろか,この世界のどこにも存在しない.お前の兄,天沢信彦は数年前に死んでいる.お前は実験に使われていたんだ[もちろん,例の強烈な読後感を残す『実験』である. 竹本健治 "閉じ箱", 角川書店, 1993, ISBN4-04-872775-3.],天沢勇子.あれは無菌室なんかじゃない.年代物の立体投影装置さ.お前はずっと騙されていたんだ.古い空間の調査のため,兄を助けると信じ込まされ利用されていたんだ.お前はもう用済みだ,天沢勇子.お前は逮捕されるんだ,原川研一の事件も,子どもの失神事件も,そして葦原カンナの事件も,すべてお前の仕業になるんだ」.球ちゃんより高い威力を持つ黒いオートマトンが持ってるのはフォーマット機能だけでないようだ.所轄が違う神社仏閣内にも特権モードで侵入できる.しかし,猫目はなんで解説するかな.「裏切ったんだな,宗助」.これでイサコは第三項として排除されることになるはずだが,イサコは勇子であって伊弉 (諾尊|冉尊) 子ではないから,贄とはならない.これに,未だ収まりが着かないヤサコも追随することになるはず.

第一話の大黒駅北口のハンバーガー・ショップ.奥にカメラを持った猫目らしき人物と,入り口近くに玉子オバちゃんは確認できるんだが,猫目の左側はタケルだろうか? 第一話からイマーゴの子能力発動させてるし,ヤサコ走りも披露していた.

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