「ハンターというヤツはどうして次から次へと問題を起こしてくれるのかね」 © 堂島百合香 & 小坂慎太郎．強調部はハモり．
Witch Hunter ROBIN．『Ergo Proxy』の村瀬修功監督のゴス作， 2002 年．これって「ゴス」と称して佳いのか (笑)．
『Ergo Proxy』も (って，初回の特別版しか観てないけど) そうだったが，まるで無菌室というか，一見してクールな印象．この二つに共通するのは，眼の形態が艶っぽいこと．ディテールが細かくてカッチリした印象を与えるくせに，妙なボケが入ってること．クラシカル・エレガンス．リジッドな音楽[たぶんシングル・コイルだと思うけど，オーバードライヴなギターとルーズなドラムスがステキな OP "Shell" もエエが，次回予告で用いられている "Silence" がカッチョエエ．さまざまに変奏されて使われている．変拍子ではないけど，この曲は『エクソシスト』に転用された "Tubular Bells" の冒頭を思わせる．主人公のテーマ曲 "Robin" とその変奏 "Open Your Eyes" とかもエエ感じである．]．これらを一言で言うと「スタイリッシュ」ということになるんだろか．
影の組織・ソロモンは、世界各国の政財界にも通じ、数千年の間Witch（魔女）たちから人類を守ってきた。ソロモンのWitch管理組織STNは、 Witchたちの捕獲・抹殺を任務としている。その影響力はソロモン同様、政府、警察組織におよび、各国におけるWitch管理実行組織として十分に機能してきた。
しかし現在、日本社会の変化に伴ってWitchが増加し、STNの日本支部であるSTNJは不定期に現れるWitchの犯罪に対しギリギリの戦いを強いられてきた。
そんな中、Witch Hunterのひとりが謎の死を遂げる。主力であった彼女の死はSTNJの戦力を減退させ、任務遂行に支障をきたし始めていた。窮地を救うためにソロモンから東京に送り込まれたWitch Hunterが主人公・ロビンである。
初回ですでに Harry's のマスターを含め主要登場人物中 11/15 が登場する．多過ぎるかも知れないが，二クール中の十五話分を掛けて着実に描写を積み重ねて行くから漏れる心配なし．で，初めて訪れた Harry's ，ロビンが去り際に卓上のキャンドルを着火[この能力はパイロキネシスと呼ぶそうである (※)． STNJ のメンバーでこの種の能力を持つハンターは他にサイコメトリストの烏丸美穂がいるが，彼女の場合はクラフト遣いとは呼ばれない． Witch と Craft user の差異は Witchcraft を自律的に制御できるかどうかということらしいが佳く判らない．]して行ったこと，そしてそれにマスターがロビンの素性に見当を付けていたことに「今頃」気付く．なるほど〜．ちなみに， OP でも卓上の三本に点火していた．
A パート冒頭のロビンが Ravens Flat の STNJ を訪れるシーンは，まさか最後にまた出て来るとは思わんよな〜．
ハント対象
初回のハント対象は，帽子の顎髭ウイッチ西山ケントと，オガムの輪にハガルの八文字を操る剃り込みを入れた名無しの暗号屋のクラフト遣い．ロビンが参加するのは二番目から．イサコの暗号式を見たときに，真っ先に思い出したのがこの『Witch Hunter ROBIN』だった (笑)．
なお，二番目のハント対象はクラフト遣いであるが，交代要員のロビンもまたクラフト遣いである．
次回予告
Three hundred and twenty years have passed since the coven sank in the dark. Witch. Awaken Power. Bounds of jurisdiction.Cannot turn a blind eye on to those infatuated by unforgiven power.
コヴェンが闇に沈みし時より三百と二十の年．ウィッチ，覚醒した力，法の限界．許されざる力に溺れる心を見逃すことはできない．
coven は「魔女の集会」の意味．特に「十三人の魔女から成る一団」を指す場合もある．
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