ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年12月11日月曜日

Black Lagoon The Second Barrage #22 The Dark Tower

「もう一度言います.あなたはわたしの敵です.岡島さん,わたしは鷲峰組十四代総代を継承しました.すなわち,今のわたしは鷲峰組の実質的な最高権力者なんですよ.わたしは,わたしは巻き込まれたのではなく,その中心にいる人間で,そして,あなたはわたしの敵です」 © 鷲峰雪緒.  「鷲峰組の戦力は徹底的かつ迅速にこれを削げ.日本の連中に戦の作法を教え込む」 © バラライカ.ラストでも見せてくれるけど,どう見ても,前者の十五年後の姿が後者であるようにしか見えん.

冒頭のチャカの威嚇台詞の後半,カット入りまくりで何て言ってんのかさっぱり判んねぇよ orz.薬物とレイプとハード・コア・ポルノと人身売買と,え〜と,それから? スポーツ・プラザ・ヒラノボウルに銀次とレヴィが突入. BGM は "Rock the Carnival" で暴れまくり.メニショフ吉田は今度はチャカの手下で転生.やはり殺されます.三宅健太キャラ全員死亡の法則.レヴィとチャカの場面は "66 steps" だが,銀次とチャカの場面は不明.昔懐かしピーガブの『スレッジハンマー』風尺八サンプリングが鳴る和風だしサントラ未収録らしいな.弾丸斬って,拳銃斬って,けっきょくチャカを斬って捨てたのは 1) の銀次なのはレヴィも了解済み.両手首斬り落としてプールに叩き込んで溺死だけど.まぁ,こりゃ嬲り殺しではあったな.「手前,鬼かこら」.いや,それでも「ちとヌルい」そうです.そんなん余裕ブッ込いてないで,さっさと雪緒の身の安全を確保しろよ,そっちが先決だろとツッコんでおくけど.

で, A パートのラストから B パートは雪緒とロック. 前々回 すでに踏み越えてしまった雪緒にはロックの今の立場は「平凡な日の元へ戻るわけでもなく,悪に充ちた闇の中へ沈むわけでもなく,ただそこで立ち止まってるだけ」の中途半端なものにしか見えない.できるもんなら助けてみろ. BGM もうって変わって陰鬱な "Behind the Clouds" 〜 "Don't Look Back" のコンボ.雪緒,「骰子一擲」の方は骰子じゃなくて一擲の方に意味を見出していたようで,ちょっと残念.救出されてその言い草はないだろと思うなかれ.あの言葉は,相手がロックだからこそ言える面もあるだろうな.「十万億土」, 1013 の仏国土の彼方にある,豊饒・裕福・美麗・平安な無量光の世界.一般には極楽浄土.または熱的平衡的死である絶対零度の世界.ということで佳い? レヴィの翻意,ありゃメリットがあったからこそ,自分をあっさり引っ込めたんですな.姫お助けに向かうとなりゃ 1) ガーディアンの銀次の力量を見積もる絶好の機会. 2) 拉致したのがチャカだとの見当はおそらく付いてたんだろう.なら,ホテル・モスクワに殺られる前に自分の手で.しかしだよ,これらだとすると,レヴィ自身も「命令無視の兵隊」だっつ〜ことになりゃせんか.面倒を起こしかねんとなりゃ,頃合いを見計らってあっさりと消されるかも.原作では偽札ジェーン篇は雪緒篇のあとの話になってるんだが,その冒頭で,エアコンぶっ壊れた暴力教会の礼拝堂でエダに「どうだった,日本はよ?」と振られて「ロクなことがなかった,姐御には殺されかける,足はチキン・スライスにされかける」*1とブ〜垂れてるんだよな.双子篇でもバラライカに「われわれには関係ない.必要ならば踏み潰せ*2とか言われてるし.

次回予告,バラライカ「何を考えてのことかは知らないが,お前はこいつと同じ生き方を望むべきではない」.「お前」と「こいつ」で考えられる組み合わせ. 1) 雪緒と銀次. 2) ロックと雪緒. 3) ロックと銀次. 4) 他の意外な組み合わせ.

全然関係ないけど,第一期 DVD シリーズ初回版 CM の BGM は "Make a Bet", シリーズ CM の BGM は "Don't Stop! (Guitar ver)".

これまたど〜でもエエが,原作には Black Lagoon 魔法少女篇というのが存在する (広江礼威 "Black Lagoon", 002, 小学館, 2003, 2006, ISBN4-09-157202-2).ヘストン・ワールドからやってきたテンション爆超の正義と平和の使者ラジカール・レヴィちゃんが見敵必殺ゥでお悩みごとを「現実的に」解決する.マジカール・メイド・ロベルタちゃんもネコミミ・モードで参上する.

*1: 『Black Lagoon』 #38 「Greenback Jane」 pt.1, 広江礼威 "Black Lagoon", 006, 小学館, 2006, ISBN4-09-157075-5, p.12.

*2: 原作では「我々には関係ない.邪魔だてするなら捨て置くな」.アニメの方がヒドい (笑).『Black Lagoon』 #14 「Bloodsport Fairy tale」 pt.4, 広江礼威 "Black Lagoon", 003, 小学館, 2004, 2006, ISBN4-09-157203-0, p.33.

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