ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2005年2月22日火曜日

フリードリヒ・グルダ メモリアル・コンサート

2005 年 1 月 27 日すみだトリフォニーホールのライヴで, 2005 年 2 月 20 日, 22:00 (24) - 00:15 と,一ヶ月弱で放送.この ホール,錦糸町駅の北側アルカ・セントラルの西側にあるそうですよ,師匠

そうか,もう亡くなってちょうど五年目か……

  1. モーツァルト 3 台のピアノのための協奏曲 へ長調 K.242「ロドロン協奏曲」
    • リコ・グルダ : pf
    • パウル・グルダ : pf
    • マルタ・アルゲリッチ : pf
    • クリスティアン・アルミンク / 新日本フィルハーモニー交響楽団 (以下同)

    K.201 のイ長調交響曲の二年後の作品で,同じようにころころとしたロココ風の可愛い協奏曲なんだが,終楽章のカデンツァはマジっすか (笑).いきなりロマン風味でかなりびっくりしたですよ.ピアノの役割分担は,たぶんこの↑順序.アルゲリッチおばさま老けたな〜.リコはやや丸っこい,パウルはややキラキラしいという風に聴こえたが,スピーカ (アクオス) がヘボいので気のせいかも.

  2. グルダ チェロ協奏曲
    • ゴーティエ・カプソン : vlc

    アルコのコントラバス一丁を除いて弦楽も打楽器をも省いた吹奏楽仕様のオケに,アコギと指弾きのアコベ,ドラムスが入る.管はクラリネット,オーボエ,トランペット,ホルンが各 2,ピッコロ持ち替えのフルート,ファゴット,トロンボーン,チューバが各 1 という編成なんで,やかましいことをいうと吹奏楽仕様とはいえない.この特殊編成だと,なんかジャズとの融合みたいなのを予想しそうになるんだが,あっさり裏切られる (笑).序曲〜牧歌〜カデンツァ〜メヌエット〜フィナーレという五楽章構成はむしろ組曲.このうちドラムスが活躍するのはロンドの序曲の A パートとフィナーレだけだが,前者がホワイト・ブルーズ・ロックというより演歌,後者が古いドタバタ・カートゥーン・アニメの劇伴かサーカス音楽みたいで可笑しい.音楽はまるっきり違うけど,なんかエーベルバッハ少佐がチロリアン・ダンスを踊っている絵を連想しちまったよ.チェロがまじめな顔でブルーノート弾いてる (笑).そういや,以前に NHK でグルダの 1993 年の来日ライヴ流したときにアンコールでウィーンのフォークソングとか弾いてたけど,全体的にあ〜ゆ〜古ぼけた玩具箱を引っくり返したような感じ.なんか古いモノを懐かしんでいる趣もある.牧歌はまるで村祭りだし,メヌエットはまさに歴史映画とかの舞踏会風.弦楽がないので音色が丸っこい鄙びた感じになるから,よけいにそう感じられる.そんなんなのでチェロのモノローグのカデンツァが異色な感じ.ちょっと長いけど.

  3. モーツァルト ピアノ協奏曲 第 20 番 二短調 K.466
    • マルタ・アルゲリッチ : pf

    「ロドロン」とは打って変わってロマン派気分横溢のニ短調.アルゲリッチおばさまもさすがの貫禄でわしわしと快調.胸が透くような感じとはこのことか.

  4. アンコール:ベートーヴェン 三重協奏曲ハ長調から 第 3 楽章
    • マルタ・アルゲリッチ : pf
    • ルノー・カプソン : vln
    • ゴーティエ・カプソン : vlc

    けっこうエエ曲やんとか思ったり.この 4 曲の中ではもっともモダンな気分を感じられたりして.やっぱベートーヴェンのしゃくり上げというか突き上げ方というか畳み掛けは本能的だよな (笑).

これだとヴァイオリンはアンコールにしか登場しないわけで,まさかそんな無駄なことはと思っていたら,豈図らんやコンプリートではないですな.番組終了間際に, 2005 年 5 月 28 日, 00:30 から BS2 で全曲放送するとのテロップが入ってた.

更に追記:2005.02.23

検索してたら いぬ日記 に辿り着いた.ちゃんと観た (聴いた) かな?

0 件のコメント:

コメントを投稿