ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年10月9日月曜日

Black Lagoon The Second Barrage #13 The Vampire Twins Comen

  • Black Lagoon DVD / Black Lagoon OP CDS

「魂にも脂肪が付くものだ.われわれの魂にもな」 © バラライカ.

ブラックラグーン-BLACK LAGOON- オフィシャルページ

今期一番の期待作.っつ〜か二クール目.当然観る前から続行決定済み (笑).本作をもって今期新作は打ち止め. OP は "The Second Barrage" のロゴが入るも一クール目の踏襲, ED は (たぶん) 変更なしで喜ばしい限り.こうでなくちゃね.と無邪気に喜んでる始末なんで二クール目も買うんでしょうな〜 (笑).

グレーテル「誰だったかしら,兄さま.究極の愛はカニバリズム*1だと言ったのは.エドガー・アラン・ポー?」,ヘンゼル「違うよ,姉さま.彼はネクロフィリアだったんだ」,グレーテル「リチャード・マシスン?」,ヘンゼル「だったかも知れないね」,グレーテル「彼らはこの匂いを嗅いだのかしら.命の流れ出る匂い」,ヘンゼル「鉄錆と潮の匂い」,グレーテル「事切れる刹那の匂い」.お二方,佐川一政氏をお忘れではないですか.ヘンゼル@南央美は斧の使い手.グレーテル@金田朋子は銃器担当.というわけで,サントラに記載されていた「双子」ってのはこの二人のことだったんすね.そりゃ一クール目しか観てなけりゃ判らんはずだわ (笑).

  • 「わたしが今日ここに来たのはな,われわれの立場を明確にしとくためだ.ホテル・モスクワは行く手を遮るすべてを容赦しない.それを排撃しそして撃滅する.親兄弟,必要ならば飼い犬までも殺す」配下を八人殺されたバラライカ姐御激怒.非常に怖ぇ〜.もちろんパンジシール (Panjshir) を経験済みなので容赦ない.「もうやらせはせん,軍曹.同志サハロフの命はガキ共の血で償わせてもらう.憎悪を込めて殺してやる」.
  • 「な〜によ色男もいっしょじゃん.は〜い元気? こんな猪女と呑んでないであたしと遊ばな〜い?」エダ.お〜,用心棒シスター.胸デカい (笑). 「日照ってるからって男漁りに来てんじゃねぇ.殺すぞ」レヴィ.ロック赤面. 「おわ,怖〜い.聞いた色男? こいつってば万年生理不順なのよ」. 「お〜,エダ,表出ろ.いいから表出ろ」. 会話はおおむね妙に気障っちぃんだが,こういう場面は秀逸だな.
  • グレーテル「面白いわよ,頭に釘を打つと魚みたいに痙攣するの.息が止まってからもまだ動くわ.脊髄反射っていうらしいけど」.フローレンシアの猟犬 (el perro de caza Florencia) ロベルタの場合はそのパワーは非人間的とはいえ,少なくとも仁義は通じるのだが,この双子にはそもそもそんな次元を超越している.

双子のターゲットはバラライカだそうな.どっかの阿呆がこの二人を雇ったようだが,この調子じゃ雇った方も無事では済まんな.おれもイタリア語だと思った「ブナセアーラ (Bună seara)」,実はルーマニア語らしい.「こんばんわ」の意味.イタリア語なら Buona sera ですわね.もしかしてイタリア語とルーマニア語って似てるの? もともと国名も「ローマ人の国」という意味だし.「フラッティマイソール」と「ソアラマイマーレ」というのは,たぶん「兄さま」と「姉さま」だと思うけど未確認 (参考 兄妹 - fratello).え,でもロックは吸血鬼がなんとかとか言ってるな.なら判んねぇや.タイトルの comen は中世英語.古代英語だと cuman となる.

え〜と "Barrage" ってのは「弾幕」とか「柵」の意味.どちらもフランス語起源.バラージュと読むべきなのか (笑).しかし再開後はのっけから大物双子が出て来たし,バラライカ姐御は沸騰寸前まで激怒しているしで,ラグーン商会の連中の見せ場がない.ギャグ・パート以外は.

*1: 正真正銘の食人習慣をもつガスタトリー・エクソカニバリスト (食通的外食人者) である K 夫妻の場合,丸々一人を脳からアキレス腱まで食べ尽くすのに二週間を要するそうである.料理法としては袁枚の『随園食単』やポール・ボキューズの『La cuisine du marché』に倣うそうである.倉橋由美子 "カニバリスト夫妻", 『倉橋由美子の怪奇掌編』, 新潮文庫, 1982, 1985, ISBN4-10-111311-4, p. 165. あと,スプラッタというかスナッフ・ムービー風の殺しに関しては前掲書の "イフリートの復讐", p. 204., 辺り.ついでに Can の Cannibalism

0 件のコメント:

コメントを投稿