ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2007年11月11日日曜日

万有引力『螺旋階段』 2007

螺旋階段 2007

「ワタシハアナタノ病氣デス」 © 旅行鞄の女 (とその鞄の裏側).

演劇実験室◎万有引力螺旋階段詳細

初体験

生では初めての万有引力.初体験が『螺旋階段』とは幸福なのか不幸なのか.まぁ,欲をカイてカブリツキで見たせいで,役者のツバが飛んで来たり,蹴りを入れられたりと珍しい経験が出来た (笑).録画で観た『さよならの城』でもやってた観客巻き込みは今回も.う〜ん,これも舞台と客席の境界を取っ払う試みの一つですか.そういや,寺山修司は舞台がない,ってか,リアルな街そのものを舞台に見立てた芝居とかやってたよな〜.

もしかしたら何やら訳判らんアングラ劇かとも思ってたけど,比較的判りやすかった.ってか,持ち味である ATG 映画みたいなシーザーの音楽は,会場で聴くと予想を遥かに超えてカッチョエエ.舞台や大道具にほんまに釘を打ち込んだり,蝋燭,マッチに火を付けたりと派手.暗転はほんまに真っ暗で,よくまぁこんな真っ暗な中で移動できるもんやな〜.

開場待ちの間,『肉体の中の古生代』[ウテナ 第二戦 での決闘歌.]が聴こえて来てたので「お〜!」と思ったが,本番では使用されなかった.

リーフレットから.寺山修司「もはや,劇場の中は病患者を収容した病施療院と変わるところがない.そこは廃疾者と狂人が夢見る時代の難破船の中なのだ」.表にある「演劇とペスト世界がコンタジオン・ロック音楽とともに俳優の肉体からから (ママ) 現代の都会へと拡がり始め」たのは……  J. A. シーザーの爆音だ (笑).

  • 演劇実験室◉万有引力 第 45 回本公演 夢のコンタジオン劇
  • 伊野尾理枝,井内俊一,小林桂太,小林拓,村田弘美,木下瑞穂,吉野俊則,大島睦子,金川和彦,飛永聖,森陽子,高橋優太,岩井藍子,手代木正太郎,堀内まゆ,宮本邦男
  • P.P.S.S. 手塚美央,清水美和
  • 構成・演出・音楽:J. A. シーザー
  • 使用曲 (リーフレット歌詞記載曲):『つむじ風』,『砂文字時計』,夢の蝋燭譚』,『また,童謡が』,『疫病大流行記』,『テアトロムーンと劇場十字星』,『わたしはあなたの病気です』
  • テキスト:寺山修司,アントナン・アルトー
  • 音響:尾崎弘征
  • 照明:松本昭宏
  • 舞台監督:小林拓
  • 美術:倶楽部「点滴」
  • 2007 年 11 月 10 日,笹塚ファクトリー
  • 独立行政法人 日本芸術文化振興会による芸術文化振興基金助成事業

コンタジオンとはフランス語で contagion,伝染,感染,伝染病 (とくにペスト),伝播,感化という意味.会場では,アジアン・クラック・レーベル第一弾 CD として合唱曲集を収めた二枚組 CD 『万有引力 vol. 1. 1994-2007』を数量限定販売.もちろんゲット.おまけで,非売品の『螺旋階段』のデモ CD 付き.これもまた一つの伝染.電線

  • 螺旋階段 ウテナ

ちなみに,↑の画像で,下から斜め上方に伸びているのがウテナの「螺旋階段」.

余談

祝酒の送り元の一つに, 月蝕歌劇団 の名が.

会場でもらったリーフレットから,転位·21[Camino 1.5.3, Firefox 2.0.0.9 (Mac) で見ると,真っ白けのページのみ. Safari 2.0.4(419.3)なら見える.] の『僕と僕』.お〜,懐かしや〜 (笑).例によって「神戸児童連続殺傷事件」.この人も「軸がぶれてない」な.新転位·21 の上演記録を見ると,『ジロさんの憂鬱』とか『エリアンの手記』とかも再演してる.

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