電脳コイル #23 かなえられた願い

「ヌルたちによると，彼らは苦しみの種を食べるうちに，苦しみを求める生き物としての生命を得たそうです」 © 小此木優子 as ヤサコ．

いや〜，もう，密度が濃過ぎて濃過ぎて．ダイチ，デンスケを入れたカプセルを抱えた，ぐるぐる目になった京子を抱えて，走る走る．「どこでもいいから他人の家」って (笑)．古流の暗号はイマーゴを消費して生成している．つまり，生体エネルギーを消費する→メガネに殺される．玉子オバちゃん (とメガばあとイサコ) が語るコイルス古代伝承．聞いているのはフミエ，ダイチ，京子．コイルスは被買収時にイリーガルやイマーゴに関する公にされたくない実験資料を抱えていた．それらを「迷い道」で封印したものが，ヤサコやカンナが発見した「古い空間」．浅い部分はレベル 2 のフォーマッタで初期化されたが，深いものが未だに残っている．「おそらく長い迷路のようになっている」．イマーゴは偶然に発見された．量子回路のある特殊な基盤パターンが飛躍的に高性能なアンテナになる→微弱な電磁波でも高速通信が可能になる．それ，欲しい．これが今 (2026 年) の「革命的」な通信インフラの基盤．ただし，現象の理論解明は出来ず．にも関わらず，現象再現と回路複製は簡単だったので，経営者が量産に踏み切り，コイルスは急成長．しかしながら，ここからが胡乱な部分．この量子回路は，電磁波以外にも人間の意識を受信していることが発見される．これがイマーゴ．意識→電脳空間で具体化，逆流イマーゴで意識を操作することが可能になる．これがイマーゴを中心とした医療システムに発展などなど．これらの資料は非公開とされ，未だに所在不明．って，聞いてる三人には判ってるんか．猫目，イサコに連絡．

信彦の件はイサコの弱点 (と思ったが，罠であることは半分以上認識していたもよう．むしろデンスケを治すデバイスを探すのが目的か)．猫目，仕上げに掛かる，「すべてを解決し，みなが幸せになる方法だ」．まずはデンスケ＝コイルス・ノードのロックを解除せにゃならん．コイル・ドメインは大黒市立大黒小学校が入っているビル (メガマスも入ってる) の大黒市史跡博物館．イ|ヤサコの守衛さん堕とし．イサコは似合わねぇ〜 (笑)．「だから，必ず (人と人との隔たりを繋ぐ) 道はあると信じ続けなくちゃならない」→「何処にいたって，人は，繋がっているのよ」[serial experiments lain 第二話．]．デバイスにデンスケをセットすると鍵出現．首輪の鍵を開けると，デンスケ，キラバグ化開始．猫目の「政治的」[オーウェル『政治と英語』, 1946.]言語．病気が治る→死ぬ．信彦は生きている→肉体的には死んでいるが，「あっち」にいる．イサコは「あっち」で信彦と暮らす．猫目は「あっち」の存在の実証が可能になる．→これでみんな幸せになれる．信彦が未帰還者になった理由．イサコの「お兄ちゃん「あっち」に連れてってって．お兄ちゃんと一緒に永遠に二人だけで暮らせる場所を願って」をミチコさんが叶えてくれた．ヹ〜っ！

イサコ，暗号炉を解放して鳥居階段に突撃．爆破音．デンスケ，ヤサコを助けようとして，ヌル群に噛み殺される[もちろん『人狼 JIN-ROH』の阿川七生のイメージ．]．ヌルにつかまれてズレたヤサコは玉子オバちゃんのコイル・タグで復帰．復帰したヤサコが見たものは， NO DATA となったイサコの黒い影．

猫目の，さかしまな (悪魔的な) 政治的言語用法はともかく，イマーゴによる意識操作の是非は問われないのか．それとも，これから先で問い質されるのか．

次回予告にイサコの姿はない．