ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2007年5月3日木曜日

ぼくらの #04 強さ

  • El Cazador ED CDS / El Cazador OP CDS / Red Garden DVD 箱 1 type c (抗え—。闇に踊る少女たち篇) (あれ,こんな音声だったっけ? 何かノイズ入ってない?)

「あ〜れ,言ってなかったっけ.こいつはな,人の生命力で動くんだ.だから.お前らは闘いの後必ず死ぬってことだよ」 © コエムシ.あ〜,そう言えば言ってなかったですな.コダマの最期.中央を向いた椅子に座る十三人の中心で頓死.ワクのときと違って,誰も手を掛けたものがいない.ということが全員に確認された.なんで,ワクの死に関してウシロは責任がない.ということになるのかどうかは,とりあえず棚上げ.

0’40" 掛けて和久隆 as ワク戦の回想.しかもしつこくウシロのカナはたき付き.第四話は 前回 終盤で指名された小高勝 as コダマ.親父さん小高雄二は不動産会社の経営者.コダマはその次男坊.父社長の強引な手腕に長男の専務真一は反発.コダマは親父を尊敬している.コダマの親父評,「パパは成り上がりの建設業者で他人に勝つことしか考えない[コダマの親父評その一,「兄はパパのことを嫌っている.理由は簡単だ.パパは成り上がりの建設業者で他人に勝つことしか考えない.すぐに他人を見下しケチを付ける.欲しいものを手に入れるためには手段を選ばない」.]」,なかなか佳く見ているじゃないか.それが「パパは選ばれた人間だから何をしたって佳いんだ[コダマの親父評その二,「だから兄は嫌っているんだ.当然だと思う.でもおれはパパのことを尊敬している.パパは選ばれた人間だから何をしたって佳いんだ.それに,パパは唯の愚かしい人間じゃない.相手の神経を逆撫でする発言一つにも計算がある」.]」には飛躍があるが.

  1. 今度の対戦相手はダンゴ虫に長い三脚が付いたような球形ロボ.
  2. チズが言っていた「椅子を媒介に転送」云々,転送時に身体的に接触していたものも同時に転送されるらしい.マキのファミコン・コントローラが 10cm ほどで断線されていたが,そんならアンコのドライヤーの電源コードもそれくらいで断線されてたんだろ.
  3. 人口百億っつ〜ことで近未来のようだが,小高雄二の赤い車は社長車にしてはくだけ過ぎ.戦闘機はステルス・タイプの昆虫様ではなくレトロ調.
  4. 妙に冷静なチズ,「何か変よね.街を壊すことに躊躇してるのは向こうみたいに見えない?」
  5. 動き出す内閣調査室.眼鏡はかなり自由な発想の持ち主.経験主義的な発想による中国だのアメリカだのいう意見を一蹴して「地球以外の可能性も視野に入れて考えております」.「宇宙人と外交交渉ですか」.でも例の十五人の顔写真付き名簿.国防軍.桂木って誰?
  6. 古茂田孝美 as コモの父親は「野党の鉄の壁」と呼ばれる古茂田こういち (現時点ではどういう字を書くのか不明).
  7. ワク戦で吹っ飛ばした山の名は「つじみ山」.

「生命は使い捨てられるために続々と作られる」と「生命が地球上に氾濫する理由,それはたくさん死んでもだいじょうぶなためだ」[ここで強引にバタイユを引く (笑).

生命体は,地表のエネルギーの働きが決める状況の中で,原則としてその生命の維持に要する以上のエネルギーを受け取る.過剰エネルギー (富) は一つの組織 (例えば一個の有機体) の成長に利用される.もしもその組織がそれ以上成長しえないか,或いは剰余が成長のうちに悉く摂取されえないなら,当然それを利潤ぬきで損耗せねばならない.好むと好まざるとにかかわらず,華々しいかたちで,さもなくは破滅的な方法でそれを消費せねばならない.

[ ジョルジュ・バタイユ "呪われた部分", 生田耕作 訳, 二見書房, 1973, 1995, ISBN4-576-00023-3, p. 25. (Georges Bataille "La Part Maudite", 1949) より ]

ついでだから,もう一発.何が「ついで」なのかは誰にも判らない (笑).

しかし生産されたエネルギーの量は,生産に必要なエネルギーの総量よりも,つねに大きいと考えられる.このために,エネルギーの過剰な部分は,まったく役に立たない用途に放出され,純粋な損失として浪費され,失われる必要がある.

[ ジョルジュ・バタイユ "呪われた部分 有用性の限界", 中山元 訳, ちくま学芸文庫, 2003, ISBN4-480-08747-8, p. 38. (Georges Bataille "La limite de l'utile, fragments d'une version abandonée de La Part Maudite", 1976) より ]

]までは百歩譲ってまぁ佳いとしても,「生命には二つ,死んで佳い生命と選ばれて生きる生命がある.おれは選ばれた人間になる」には隠された論理の飛躍があるのに気付かんかな〜.ローカル・ルールとグローバル・ルールをごっちゃにしたダメだろ.「別に構わないよ.それで死ぬのはそいつの運命なんだよ.ヤバい.ゾクゾクする.今おれは他人の死に関わっているんだ」,その設計ミスで己が父親を殺すはめになる.それを合理化するには宗教的背景がなければダメだということが身を以て思い知ったろう.子どもだからという言い訳は使えないんだよ.判ったところで,例によってつねにすでに遅過ぎるけどな.なんとなく反ドーキンス派のように,手近の道具を使った脊髄反射的な反応は判らんでもないけどさ.お前こそ,バタイユだのドーキンスだのと連想した固有名詞を並べる癖を何とかしろよ.

  1. 和久隆 as ワク:阪口大助 (パイプ椅子)
  2. 阿野万記 as マキ:比嘉久美子 (お母さんお気に入りのロッキング・チェア)
  3. 小高勝 as コダマ:保志総一朗 (社長椅子)
  4. 半井摩子 as ナカマ:井口裕香 (教室にあるような椅子)
  5. 町洋子 as マチ:三瓶由布子 (応接室に置いてそうな赤いソファ)
  6. 往住愛子 as アンコ:牧野由依 (足載せ付き一人用ソファ)
  7. 吉川寛治 as カンジ:野島健児 (アーロン・チェア)
  8. 宇白順 as ウシロ:皆川純子 (中学の技術科とかで作りそうな木の椅子.釣りに仕えそう)
  9. 本田千鶴 as チズ:高梁碧 (イギリスの古道具屋にありそうな背がピンとした木製椅子) (この子は焦臭い.要注意)
  10. 加古功 as カコ:藤田圭宣 (バス停とかにありそうなパイプ椅子)
  11. 切江洋介 as キリエ:浅沼晋太郎 (平社員用回転椅子)
  12. 矢村大一 as ダイチ:杉田智和 (座布団)
  13. 門司邦彦 as モジ:宮田幸季 (折りたたみ椅子)
  14. 古茂田孝美 as コモ:能登麻美子 (ピアノ用)
  15. 宇白可奈 as カナ:阿澄佳奈 (アンコの足載せ台)

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