ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年9月22日水曜日

Madlax #25 聖血 - saint -

  • Gungrave OSTs, DVD 8 / ケロロ OST 1 / Madlax OP CDS
  • 新居昭乃『エデン』 / Madlax DVD 3 (エリノア版) / ケロロ CD シリーズ / Madlax ED CDS
  • LE DVD 13 / Xenosaga II OST / Kurau OP CDS, 4th

 「マーガレット・バートンの真実,それが Madlax」 © Madlax.

 霧香ロボは自分が霧香ロボであることに,実は気付いているのか.「また,お父さまを殺すの?」 © マーガレット・バートン. Madlax に浴びせる 9 発の弾丸

  前回 の「横たわるエリノアを中心に相対する Madlax とマーガレットお嬢さま」という構図は,まぁ,ヴァネッサでも構わないんだけど,位置的に対峙しているだけではなくて,その存在そのものも対偶関係にあるという図式だった.ある意味,古典的なジキルとハイドの変化パターンだ.うひゃぁ,強引だなぁ (笑).というわけで,謎解きが主眼だったのかな.最終回に備えて「整地」しておこうという腹積りか.だからこそ,というか,大きな疑問が残る.これって,「生者探しのゲーム」の様相を呈しているが,そうだったのか? 誰が騙されているかを探すのがワトソン探しなら,生き残っているのは誰か.というか,これを語っているのは誰か.観ているのは誰か.

 通常,画面を観ている自分というのは,あまり意識には昇ってこないのがふつうだ.そして,自分は誰の目を通して観ているのかなんて,もっと考えないのがふつうだ.だけど, Madlax が冒頭の言葉を吐き,レティシアの正体が知れたとき,真っ先に浮かび上がってきたのがこの疑惑だ.受け取り手は通常の場合,虚構のなかの現実を追体験している.これが一度引っくり返されて,というかもう一段虚構が嚼まされているんじゃないかと不安に思うだけで,視聴者が依って立つリアル感というか,特権的立場はあっという間にぐらついてしまう.それにはもう一度枠組みを再構成し直さないといけないからだ.そういう意味では次回 (最終回) が楽しみである.まぁ,過剰な期待は禁物だろうが.

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