ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年9月6日月曜日

piano #05 心をゆらして - con passione -

 「優希ちゃんのおかげで,また少し,ピアノが好きになれた」 © 野村美雨.♩You'll never walk alone.♪

 二学期開始.喜怒哀楽.まぁ,「怒」はなかったし,振幅も小さいけれど.いろんな感情が交錯するも「此日是好日」な一日.内心に押されるようにして弾き出すショパンのワルツ.弾き手の想いは,聴いている優希ちゃんだけでなく,階下で夕餉の準備中の瞳さんにも伝わる. f.o. 中の右手のコブシはアヤシイけど.しかし,まだ自覚的ではないのかな.

 レッスン.昨日のことを思い出しながら弾くベートーヴェンの Adagio cantabile,着実に自己表出をなしつつあるのか,白川先生も及第点.来週から新曲だそうだ.美雨のその返事に何か気付く白川先生.もしかして姉の暁子さんの面影か.

 美雨と優希ちゃんは静と動という対比関係に置かれているので,表面的な動き,あるいは行動に乏しい美雨ではなく,活発な,あるいは無軌道な優希ちゃんにアクションを起させ,それに対する美雨のリアクションを描写するという構図になっていた.故に「心をゆらして - con passione -」だ.確かに判りやすい表現になっていると思う.

 白川先生と夕凪先生の会話シーンがあるけど,ほんっとに会話が下手だな〜.

 廊下で惰眠を貪るμ.猫って暇さえあれば寝てる (ような気がする) けど,そのせいか知らんが,寝ることに関してはプロ.屋外でも屋内でも,夏だと涼しいところ,冬だと暖かいところを選択してるからな.確かに,野村家の廊下は両側が部屋だから陽が差し込むこともなく,夏は (比較的) 涼しいんだろう.

 滝沢先輩と喧嘩した優希ちゃん,美雨の顔見に野村家を訪れるけど,直前になっていたたまれなくなり遁走,公園で優希ちゃんを見つけた美雨,二人して帰宅 (長い前フリだ).玄関先で出迎える瞳さんが,腰に手を当てて仁王立ち,このとき爪先立ちでひょんこするでしょ.とりたてて何ということもない仕草を佳く見てて,しかもうまいことそれを活用してるよな.

 「だいたいさぁ,古文なんて間違いなく将来何の役にも立たないよね」 © 松原優希.それはぜったいに間違いだ.だいたい,現代語訳がないと『伊勢物語』や『雨月物語』,『日本霊異記』などが読めんなんて,情けないだろうが.古典を読まん大人になるんなら要らんだろうがな.同じ理由でせめて語学だけはやっておけ.最低限.読めるだけでもエエ.授業だけじゃ足りんから,とにかく読みまくるんだ.誰かみたいに将来泣きたくなかったらやっておけ.おや,相方は清水香里だ.ようやくリアル・タイムで認識したぞ (笑).

 「物事はみんな変わって行くんだって.でも,そうじゃないものもきっとあるよね」 © 野村美雨.それに対する答えは,質問者の年齢によって変化するね,たぶん.

 「好きな人と同じ音楽聴いているだけで,すごく繋がっているって感じ」 © 松原優希.そうかも知んない.逆に距離感だけが浮き上がるかも知れない.

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