ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年9月14日火曜日

piano #08 哀しく沈むように - con melancolia -

 「わたしは今まで,何を見て,なぜピアノを弾いてきたんだろう」 © 野村美雨.

 お正月返上で自作と格闘中の美雨.まだ頭の,それも骨格だけのようで,μも呆れているご様子.ちなみに発表会は 3 月 1 日だ.

 指馴らしに弾いてる (弾かされている) のはベートーヴェンのハ短調ソナタ作品 13 の第二楽章 Adagio cantabile,右手がテーマで左手が三連符または 12/8 になってる辺り.

 「わたしから直接聞いたらいけないかな」 © 野村美雨.おや,積極性が出てきたか.高橋先輩絡みだから積極性が出てくるのか.まぁ,ないよりかはなんぼかマシだ.のはエエが,高橋先輩,受験を間近に控えてインフルエンザで寝込み中.気になって曲作りも捗らない.

 進捗の停滞振りを見かねた白川先生,夕凪先生のレッスンを見学させる.同じ発表会で競うことになる西島多恵子さん.ちょいとモタつくがガンガン弾いてる.白川先生矢継ぎ早の質問責め,「何を感じた? お前は一生懸命じゃないのか? あの子,さっき何が見えていたと思う? お前は何を見ている?」.改めて周りを見回す美雨. ED の歌詞に曰く,「友達がみんな大人に見える いつかわたしもなれるのかな」.反省に沈み込んでしまった.

 前話ぐらいから,発表会というエサを撒いて自己表出の術を見出させるというクライマクスへ向けて進行中だけど,美雨もピアノに突っ伏しているし,まだまだ光は見えんな〜.

 でも ED の歌詞は「聴いてね,ココロの音 微かな響き,頼りない音色だけど 今しか出せない音 誰かの顔が微笑むように,祈りを込めて贈るの」と続く.夜明けのない朝はない (はずだ).

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