ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年9月26日火曜日

シムーン #26 彼女達の肖像

  • シムーン 4PS2 異薔薇戦争 封印のリ・マージョン / .hack//G.U. OST
  • シムーン DVD 1c

「わたしにもその時があった.みな少女だった」 © 嶺国代表.これこそ「嶺国占領軍上層部もグル」の証左にほかならない.お前ら全員共犯だ〜っ (笑).

半年間続いて来た『シムーン』もとうとう最終回.なんだかんだ言いながらも毎回興味深く見せていただいたことに感謝.いやぁ,佳く判らんけど面白かった.大筋はすでに前回決着がついてるから,最終話は一話まるまる使って後日談.その丁寧な描写もあって,今んとこ今期いちばんしっくり来る最終回でございました.全編を通じてまず印象に残るのは使われていた 音楽.佐橋俊彦氏の手による楽曲は,弦楽主体 (あと木管が少々.それもクラの低域などの暗い音色の楽器が多かったような気がする) の典雅というか流麗というか,まぁそんな感じの音楽で,題材にはモーツァルトからタンゴまで.とくに戦闘シーンを含めクライマクスで,ワルツやタンゴやメヌエットのようなゆったり系の舞曲を多用していたのが印象的.奇数拍子系は騎馬民族起源で元は戦闘用のモノだったというのが逆説的に証明されとりました (嘘言 (笑)).

その後の「彼女達の肖像」.成長したリモネ,もはや plateau さんの趣味ではなくなったろうか (笑).マミーナ@森永理科復活,ただし as アイラとしてだけど,再利用再利用.アイラとハンナの到着をリモネに告げに来た黒髪も森永理科ですか (それとも音無小夜 & アムリア@喜多村英梨?).翠玉のリ・マージョンも世俗化というか一般化したのか.モリナスはボテ腹の運搬船の船員.ワポーリフとの間の子.そのモリナスを雇っているのは元ワウフ艦長.ワウフに声を掛けられて振り向くモリナス,一瞬凄い笑顔を浮かべてる*1.ワウフの愛妻家振りを見てからも凄い笑顔*2.どちらかというと怖い (笑).しかし,ワウフ艦長がここまでフィーチャされるとは思わんかったな.てっきりメッシスの一艦長で済んでしまうキャラクタかと思ってた.「身体動かしてた方が,すっぽ〜んって楽に出るんだってさ」 © モリナス,それ,モンティ・パイソンの『人生狂騒曲』 (の ミュージカル・パート) の見過ぎですよ,奥さん.嶺国の言語の作り方,これって逆回転だったのか. aSampledSound だったら samples (an instance of SoundBuffer) を reverse すればソレっぽいサウンドが得られるんだけど,ただの逆回転だけでこれだけ言語っぽい雰囲気が出るかというと出ないんだよな,これが. 涼宮茜 の声を逆転させてもあまり言語っぽく聞こえない.嶺国語の方はアタックが潰れてないんだよな.まだほかに細工を加えてるんかな*3.ロードレアモンは保母さん.パラさまもかな.でも,女になったパラさまの声,どう聞いても 神無月めぐみ だ (笑).なんか回数重ねるごとにどんどん表に出て来たフロエの鼻ち〜ん,「ゔ〜っ」かよ (笑).「あ〜ん,パラさま〜」 © カイム,さんびすさんびす〜っ.その笑い声が ノヴァーリス過ぎ去りし夏の幻影 (ちなみにジャケットは Maxfield Parrish)』となって,後日のカイムとアルティ,今は家事手伝いかな. B パートに入って,ユンの遠隔操作.先代の如く人智を超えたモノに (笑).朝凪のリ・マージョンは旅立つ仲間を送るため.凪は薙に通じるのか否か.もう一度飛ぶ気になったドミヌーラ,髪をアップにまとめてボディコンは本気の印.でもリモネと二人してスキップはせんでも佳かろう (笑).前回で男を選んだフロエ / フローフとヴューラ / ヴュラフ,礁嶺両国間の紛争勃発によって赤紙招集.今度は敵味方で闘うらしい.そのフロエ / フローフが独居しているのはとある湖畔.その湖にかの 母船 のごとく墓標のように廃船となった姿をさらしているアルクス・プリーマ.和平交渉締結後は「豪華客船」としてしばらく就航していたらしい.ヴューラ / ヴュラフと別れたフロエ / フローフ,小型ボートで廃船アルクス・プリーマへ.此処から大衆演劇的に渡り台詞.まずフロエ / フローフで「なぜ,あんなにもぼくたちは拘っていたのか.アーエルとネヴィリルを違う世界へ送り出すことに」,ロードレアモン「それは逃れることのできない時間の流れに逆らいたかったから」,アルティ「おとなになるのが怖い,少女のままでいたい,その思いを二人に重ねたから」,カイム「いや,きっと違う」,ヴューラ / ヴュラフ「おれたちはただ刻みたかった」,モリナス「自分たちは確かにここにいたんだと,大声で叫びたかった」,ユン「自分たちは確かにここにいたということを刻みたかった.抗いたかった」,最後はまたフロエ / フローフに戻って「アーエル,ネヴィリル,君たちは今頃どこにいるのだろう.ぼくたちの永遠の少女は」.軍服を脱いだアルクス・プリーマの元艦長と統括部長,相変わらずツルんで BL 用キャラクタに転身ですか.「佳い風だ」 © アヌビトゥフときて「ええ,佳い風です」 © グラギエフと唐突な意味未明の言葉が召還するのはなにか.『吹けよ風,呼べよ嵐』,エエ加減にせぃ.「風」なら「又三郎」に決まっとる.又三郎,ふらりと姿を見せて,否応なしに周囲を原初との交感に巻き込み, (ネヴィリルを連れて) ふらりと姿を消す稀人.その又三郎,臘管蓄音機を回し出す.鳴り出すのは例のタンゴ.ちゃんとアームが移動してるよ! 廃船のホールに現れる少女の姿の (セーラー服のままの) アーエルとネヴィリル,踊るタンゴ,舞う影.壁の落書きっつ〜か卒業生が机に彫り残すような落彫りはパラさまだったっけ (あとで確認してみたら第二十四話の 18’50" 辺り),誰が誰だかおおよそ判ってしまうのが何とも (笑).左からドミヌーラ,フロエ,カイム,アルティ,モリナス,アーエル,リモネ,パラさま,アムリア,ネヴィリル,ロードレアモン,マミーナ,ヴューラ,ユンかな.

で,ネヴィリルとアーエルはというと,これが消息不明である.描かれるのは嶺国の並列型古代シムーン四機が朝凪のリ・マージョンで二人を送り出すところまでで,実際に翠玉のリ・マージョンを遂ってのけて別時空へ遁走したか否かも不明.リモネやモリナスがそれぞれの時空間で直列型シムーンに乗った二人を見ているようなので遍在しているようなのだが,まぁ,そんなことはもはやどうでもエエのである.遠い遠い過去に名もなきある人物が人柱か生贄かなんかになって殺された.その記憶に意味を与えるために,荒ぶる魂を鎮めるために「こちら」側から生み出された物語が『シムーン』全二十六話なのである.もちろん礁嶺両国との戦争は二人を全員一致で殺すための背景として用意されたものであって,現実の戦争なんてなかったし,「アーエル」と「ネヴィリル」という名前も,今現在その無名の存在を幻視している彼女らだけに通用する固有名詞であって,ベースが変わればもちろんその名も変わる.もともと無名の存在である.「希望の大地」,「希望の種」,「意味の彼岸」,「永遠の少女」などという言葉は,自分たちが全員一致で殺した第三項を第二過程デマルカージュ=上方反転させるための鎮魂のための定型句のようなものだ.多分に免罪符のようなものだろう.遍在化しているというのもこちら側の見方であって,そう見えるもの,あるいはそう見ようとしているものにネヴィリルとアーエルという名前を与えて呼んでいるに過ぎないのである.二人が乗った直列型シムーンを目視したのはリモネとモリナスだけのようだったけど,それはどうよ.カイムとアルティも「過ぎ去りし夏の幻影」を聞いてるんだし,ほかのみんなは省略されたとか.というわけで,本作は典型的な供犠アニメ,第三項排除アニメであるとしよう.いや〜,半分本気なんですけど,どうですか,ダメですかねぇ (笑).

全九巻 (2 + 3 * 8) の DVD の宣伝文句は「2006年を百合色に染め上げる話題作、いよいよDVDにて発売開始!」.確かに百合的描写はいっぱいあったけど,染め上げるかどうかはともかく,こんなに荒々しい神話的な (までに遠い過去の) 殺害の記録を持って来て百合色でもないだろ.緩衝剤ですか,そりゃ.それにだいたいがコールの面々は 性的に未分化 なんでしょ.と突っ込んでおきます (笑).

今週でほとんど最終回

  (おわるおわるほとんどおわる) 次が来るくる来月辺り 新房京アニ寄せてくる 気力あんま啼くどうすんべかと 適当偶発エエ加減   ((青い槍の葉(詩集印刷用原稿)/『春と修羅 〔第一集〕』)

ひぐらしのく頃に』と『.hack//Roots』,いずれも明後日が最終回なんで,今現在観てるのはそのほとんどが終了.エエ機会なんでこれで脱出,と行きたいところだ.どうせ脱出できんけどな. 1) せめて公式のトップ絵ぐらいはちゃんと見る, 2) 時間帯が空いてるからといってぽんぽん予約を入れない, 3) せめて第一話ぐらいはなどという貧乏根性を捨てる (見なくたって死にゃせん.他が優先順位高いのならそっちをやるのが吉), 4) 現在の低意欲化を継続させる (笑),とりあえずそんなとこか.分不相応なのは永続きせんわい.まぁ,そんなに気ぃ入れんでもヤル気がなくなりゃ自然と見なくなるわな.

モリナスの笑顔二態

*1: 一瞬の凄い笑顔 左がワウフ元メッシス艦長.

*2: その後の凄い笑顔 眼付きが怖い.腹黒そう (笑).

*3: ふつうに喋ってんのの逆転再生をさらに加工している.んじゃなくて,そもそもエペペ語みたいなのを喋らせてそいつを逆回転させても…… アタックはやっぱ消えるよな〜.う〜ん,判らん.逆転しないエペペ語なら,最近のでは『姫様ご用心』のナーナが白眉でした (笑).

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