ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年9月23日土曜日

Witchblade #24 光

「リコ……」 © 天羽雅音.

最終回.素直に面白かった. 1) なんと,第一期 OP のサイキックラバー『XTC』が復活. 2) いや〜,「何とか」ならんかったよ. 3) ネオ・ジーン部隊,使えねぇ〜.ちゃんと仕事してくれよ,まったく (笑).てっきり あさぎ がクーデター起して,頂上決戦は雅音 vs あさぎ になるもんだとばかり.4) 玲奈まで出て来るとは. 5) 斗沢ちゃんの見せ場がこんなとこにあるとは予想すらしてなかった. 6) 和銅さん,まだ出番あったんですね (笑). 7) ED も一回こっきりの特別仕様サイキックラバーの『鼓動 -get closer-』.けっきょく,「ウィッチブレイド」なる佳く判らんものはど〜でもよくて,家族の (とくに母と娘の) 絆のお話だったんですねぇ.ひしゃげた東京タワーに集めた残余 iWeapon 550 体を引き連れて雅音が昇天あるいは堕地獄していく姿はなかなか感動的だったですことよ.

んでもって,タイトルには収まっているが,結句「あれは何だったのか」 © フィッツ=ジェイムズ・オブライエン と問い詰めたいウィッチブレイド,前回のメモで書きなぐった「まるで癌で死ぬ寸前の新妻 (後妻)」を援用すれば,ウィッチブレイドとは不治の病の譬喩であるわけですよ.ネオ・ジーン連中はワクチンゆえに雅音の屍体を欲しがっているとでもしとけばよろしい.現実の家族関係においても,構成員のなかに病人が出て来ると常態に増して結束力が強くなる.昨今では「少なくともその当初は」と但し書きを付けなければいけないかも知れんけど,それはともかく,中心にいるのが実の母親ではないという,土台が不安定な疑似家族ならなおさらだ,というわけで,如何にもお涙頂戴のメロドラマ的設定だとはいえ,プッチーニを引くまでもなく,端がしっかりできてれば,これはこれで「噫乎,佳い話だ」と納得できますわね.そのためにはヒロインは死ななきゃならんのだけど.

でも可能性があるのは実はコレだけではないんではないかと. iWeapon が梨穂子を襲おうとしたとき,雅音が「魔法」で iWeapon の注意を引き付けて逸らしますわね.もう一ヶ所,タワーの展望台に一人残った雅音目掛けて群がる iWeapons.とてもこれがたったの 550 体には見えんというのはどうでもエエんだけど,コレが中心に一つだけいる卵子目掛けて果敢に突撃を試みる精子軍団に見えるわけですよ.まぁ,そこからの思い付きなんだけど,つまり,雅音は梨穂子と鷹山との安寧な生活ではなく,旧皮質的な原初的欲動が支配する生活を選び,別天地に飛び立ったと (笑).じゃ何,「ウィッチブレイド」ってぇのはメロスの戦士の証かね.あ,それエエかも (笑).メロスの戦士であることと安寧な生活とは両立できんのか? んなこたないと思うんだけど,あっちでもこっちでも両立できないという設定になってるもんな.その意味では保守的ですね.吾妻ひでおのコミックではちゃんと両立させてんだけど,あれはギャグだから,ってことなんかな.

とまぁ,そんなことを考えながら観てました.全話保存してて正解. GONZO,ちょっとだけ見直した.

あとは余談.「一字変えれば "Bitchblade"」ってぇのとは別に,頭に S の字を付けてみる. Strawberry Switchblade となる. Rose McDowall のこの 写真,なんかソレっぽく見えて…… 来ないな orz.久し振りに聴いた サイキックラバー の『XTC』,この取って付けたようなイントロは絶対ギタリストの Joe の趣味だと思うんだけど,メコンデルタとかあの辺りも好きなんかな〜 (笑).

0 件のコメント:

コメントを投稿