ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2005年7月25日月曜日

絶対少年 #10 雨の中に錯綜する想い

「わっくん,本気で遊ぶ気だ」 © 深山美玖.

タメにタメた圧力が爆発するかしないかってな,ギリギリするような緊張感.前回に引き続き,長い長いクレシェンドの途中.歩,横浜へ帰還宣言.美紀の件も含めてケジメを付けるつもりらしいが,そうはうまく行くかぃ (笑).

「道切り」=注連縄に草鞋.異界との境界線に置かれ,非日常の逆流 (あるいは流入) を防ぐ.辻に立つ地蔵さまも似たような役割がある.場所は頭屋の森の中.道切りが閉ざしているのは猫塚.

わっくんは道切りを破って侵入することを何度か諌めているが,歩に「ぼくはどうしたら佳い?」と問い掛けられると,まるで道切りを破って猫塚の方へ引っ張って行きそうな雰囲気.草鞋が落ちたのは「扉が開いた」ということらしい.「迷えるもの」というか「彷徨えるもの」を認知すると扉が開くのか.あ〜,この辺「ロロのうらまち探索」みたいだ.

わっくん=小一の歩だと思っていたが,どうも,わっくんは異界に捕われた彷徨えるオランダ人みたいなもので,解放される条件は自分の身代わりを見付けて交代することのようにも思えて来た.横浜に帰らなくちゃという歩に「行かないで」と懇願する姿はなかなかに感動的.上の思い付きが当たっているかどうかはともかく,わっくんの決意を知った美玖は止めるために亮介を頭屋の森に走らせるが,間に合うんか.お〜,やっぱり盛り上がってるじゃん (笑).

「猫ヶ辻」には地蔵さんはなかったように思うんで,だとするとここは異界との交流が禁止されていない場所ってことになるんかな.そこと自由に行き来できる存在 (の一つ) が猫なのかも知れない.そもそも,「猫おどり」の発端が旧守谷家のシロを鎮めるために発生したんだとすれば,猫はそちら側の存在ということになるのかも.押井的「お犬さま」ならぬ伊藤的「お猫さま」かと思ったが,もっと根が深そう.

深山美佳,ようやく登場するも出番極めて少なく次女の美紀と区別が付かんかった.しかし「猫おどり」って,ほんまに「猫おどり」なんやな〜.耳も尻尾もあるし〜 (笑).

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