ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2005年12月14日水曜日

Gun x Sword ep.24 夢の終わり

  • ガン×ソード var CD 「いつだって波瀾ヴァン丈」 / ガン×ソード OST 2 / ガン×ソード DVD 3
  • 月詠 −MOON PHASE− DVD 12 (台詞あり 15 sec 短縮版) / 新居昭乃 sora no uta

「もう! ヴァンは何やってるのよ!」 © カルメン 99 ことカルール・メンドゥーサ.

というわけで,ヴァン一回お休みの間にレイ戦死.プリシラ (圧死?) とファサリナさんも戦死? 最期の言葉 (?) が「イカせません」とは,如何にもファサリナさんらしい (笑).一人だけ先に行ってはダメ.エルドラの熱血爺さん連中も戦死.あ〜,ファサリナさんはしつこく生き残ってますな.戦線に復帰できるかどうかはあやしいけど.なんとか帰還が間に合ったミハエルはヴォルケインの自爆を喰らって,ファサリナさんを倒してカギ爪の男ビルに迫るレイを止められない.集中銃撃を喰らう直前に放ったレイの弾丸は,聖誕祭最終ステージへの移行を物理的に阻む (笑).カギ爪の男を殺さずに計画を阻むってのは,ジョシュアに配慮した結果だろうねぇ.

棺ヨロイを中央に立てた聖誕祭ステージに向かうカギ爪の男ビルが陽気に歌う鼻歌 (♪丘を越え 行こうよ♩) はイギリス民謡の『ピクニック』.作詞は萩原英一.サビのパートの原題は「She'll Be Coming Around the Mountain」.あくまで砂漠思考で貫きますか (笑).しかも,小学校の教材に使われるような一般的な歌,それがオリジナルは英国民謡だなんて手を使って.

脚本担当の倉田英之氏,関わった作品では『R.O.D -the TV-』,『R.O.D (OVA)』,『かみちゅ!』しか知らんけど,こうして並べてみると,露骨なまでに反砂漠志向ですな.アンチ・デジタル.くたばれ非アジアのモノカミー*1.カオス万歳.ピュシス上等.森林マンセ〜.読一さんの ガン×ソード ep.XXIII みんなのうた を読んで,「ヴァンはジョーカー氏の生まれ変わりだったの?」ってのは,そりゃやり過ぎ,本来の「お調子者」や「タコ」程度の意味で,せいぜいが『かみちゅ!』に読子さんが顔を出してた程度の意味だと (今でも) 思うけど,やっぱ根ッコが同一なのでそういう仕掛けが出てくるんじゃないかと思うようになった.

そういう意味だと,世界偉人軍団のボスが一休宗純で,他にも玄奘三蔵や平賀源内が含まれているのは皮肉だよな〜.まぁ平賀源内は蘭学導入という前科があるからエエとしても,玄奘三蔵はインド〜唐だし,一休宗純は奇行で知られた禅宗坊主だ.死して後に砂漠に住わせられることになろうとは,噫乎,其已矣夫.

*1: 倉橋由美子 "アマノン国往還記", 新潮社, 1986, ISBN4-10-600647-2, に出てくる用語.本来は音引きがなくて「モノカミ」.この本には「モノカミ」=一神,「汎カミ」=汎神,「無カミ」=無神なんて言葉がぼろぼろ出てくる.もちろん,「モノガミー (monogamy)」に引っ掛けてある.「モノガミー (monogamy)」は 人類学の用語 としては「単婚」の意味.反意語は複婚=ポリガミー (polygamy).これは 一夫多妻 (polygyny),一妻多夫 (polyandry),多夫多妻 (promiscuous) の三形態がある.とすると,一般的に許容されることが極めて珍しい polyandry を標榜していると仮定するならファサリナさんの立場はちょっと微妙な感じ (笑).

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