ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年6月9日金曜日

夢使い #09 闇に棲む少年

  • 夢使い DVD 1 (塔子編)
  • 夢使い char CD 燐子篇 / 夢使い char CD 橘一篇 (こういう路線なのか (笑))
  • 夢使い DVD 1 (燐子編)

「何事も夢まぼろしと思ひ知る 身にはうれひも悦びもなし」 © 榊圭吾.足利義政の辞世の句.

うわ〜い,祐未は一条さん:びんちょうタンだ〜 (笑).

三島塔子二度目の失敗は,ニヒリストもどき S 氏の肖像.自分が生み出した悪夢に喰われて,我が身を喰らうウロボロスのように自己完結消滅.まともなニヒリストなら世界を壊そうとはせん.むしろ自分を砂漠の壁と化す方を選ぶはず.足利義政は文人としてはともかく,将軍としては無能だった.そこから連想されるのは虚無ではなくて怨嗟だろう.壊すことによって「この人を見よ!」と言いたいわけだ.

形代に吹きかける息は自由意志によるものでなければならんのか.意志の存在が介在せずに,単に吹きかけるだけでエエのなら,腹に一発膝蹴りを入れて身体を半分に折ったときに鼻の下に形代を突き出せば済むんだが.

実はこの「自由意志」という問題はこれだけに収まるものではなくて,三度出てくる三島宙明と幼い塔子のシーンから導かれるように,夢使いとしての塔子自身の意志を問い直すことにもなりそう.ちなみに,宙明が死んだのは,なんとなくラスボスっぽい雰囲気の悪夢,ないしはソレが生み出した悪夢に喰われたもよう.その悪夢の持ち主は,どうも今の塔子そっくりの姿をしているようなんだが.

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