ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年6月23日金曜日

Air #11 うみ - sea -

「おかげで観鈴はこんなに立派に育ちました」 © 神尾観鈴.

観鈴退行中.アルジャーノンとか沢渡真琴とかの例を引くまでもなく,こういうのは一部に受けるんだろうな〜.いや,おれにとってはこの二つはほぼ等価ですが (笑).ところで,もしかして,髪を短く切り過ぎたから退行が加速したんか?

ケーキ男橘敬介と晴子は知らぬ仲でもないどころか.どちらも下の名前で呼んでるし,もしかしたら大昔の元カレとかそんな感じ (ひょっとしたら浮気相手?) なのかも知れんが,まぁ,現世的な意味での観鈴の不幸の原因はこの二人にある.実母も入れれば三人だが,そちらは生きてるんだっけか.

なんだが,まぁ晴子さんの場合は一緒にいた時間が長いということもあって,今回ようやく免罪符を手に入れる.いや,一緒にいた時間がいちばん長い (しかも例の態度で) からこそ,もっとも罪が重いとも思えるんだが,お話はそうはなってない.幼児化した観鈴が海辺で敬介に手渡されるが,暴れて敬介の手から逃げ出す.ずっと音無しだったのが観鈴の「ママ!」の叫びのあと,音が満ち溢れるのが感動的っちゃぁ感動的なのかも知れんが,そう簡単には納得できんのぉ〜 (笑).まぁ,そのなんだ,あれがハイイロガンの子マルティナの「ピープ,ピープ」に聞こえたわけですよ.それを適切かつもっとも効果的に発話させるために退行させたんだとしたら,スタッフはこの上なく非情だ (笑).

ところで,髪を切られる前の観鈴は晴子に「もう一人のわたしが空にいて,一人で何かを背負い続けている.わたしの身体が動かなくなったのはそのせいなの」と語っている.その後の状況の推移はというと,観鈴は身体の自由を奪われて退行中.往人は烏化されたまま.観鈴 <-> 晴子ラインの関係性を確立するためにこれだけのお膳立てが必要なのだとしたら,それはたいそう不幸なことだろう.あと一回でどんな着地点を見せてくれるんだろう.

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