ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年6月9日金曜日

Air #09 つき - moon -

「力,風,我らの,今こそ,者から,受け継ぐ,星の見る夢,遠い,悠久の,相応しき,羽に,魂に,術を……」 © 断末魔の八百比丘尼が謳う古の祝詞.自分とともに葬り去るつもりだったが,禁忌を破って神奈が抱きついたために,伝えることを余儀なくされたのか.

なななんと,千年続く呪いは一つじゃなくて三つのソレが絡み合った複合体だった.面黒楼万児!

  1. 八百比丘尼が神奈に口伝した「翼人としての呪い」.
  2. 翼人の威力を封じ込めるために霊山僧たちが唱える呪詛.
  3. 上記二つに捕われた神奈の魂を救うために,残された裏葉と柳也が新たに紡ぎだした探求の呪い.

1) は,代々受け継がれている「古の祝詞」であるからして,ここは起点ではなくて通過点であるに過ぎない.また,八百比丘尼は初めは神奈に伝えるつもりはなかったようだが, a) 神奈が禁を破ったか, b) 呪い自身がコピーを要請したのか,そんなこんなでけっきょくは伝わるハメに. 2) と 3) は,明らかにここが起点になっているようだが,問題は 3) の存在で,こいつは翼人の継承者ではなくて,その周囲の存在に対して発動することになる.んでだな,この三つを言い換えると,それぞれ 1) 羽を与えるもの, 2) 羽を奪うもの, 3) 羽を探すもの となって,どこにも「母親との関係不全」なんて出て来ない.これは困った.というわけで,強引に「はね=母親」としてみる.半分駄洒落であるが. Feather ≅ Mother ってのは……ダメカナ? ダメダヨ.ぐぼ〜ん.エエぢゃん,フェザー博士にも繋がるんだからさ (笑).

空中で矢を射込まれた神奈が消える直前の姿,まるで建石修志の『落下するアリス』のように見える.その前は? どっかで似たようなの見た記憶があるな〜と考えてたら,ようやく思い出した.『少女革命ウテナ』だ.っつ〜か,魔女としての役割を継ぐアンシー.

正歴編はこれで終わりだろうが,戻って来たら往人がカラスになっててひっくり返る.もはや向かうところ敵なし (笑).八百比丘尼は不死じゃなかった.パチモンかよ.というより,別に人魚の肉を喰うたわけではない (笑).にも関わらず,なぜこの名で呼ばれるのかは判らんのだが.

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