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「やれやれ.今年の余興は大掛かりだったねぇ」 © 支倉令.
仏教系の学校に非仏教系の生徒を一人置いてもたいして事態が変わらなそうなのに,世俗化あるいは形骸化しているのならいざ知らず,キリスト教やイスラム教系に非信者を一人置くと,なんかよってたかって異端だ,バーバリアンだ,バルバロイだと袋叩きにされ,あげくに殺人があってもおかしくないみたいなイメージを持ってるのは偏見ですかそうですか.
「寺の娘がミッション系の学校に通っている矛盾」って,どこが「矛盾」なのかさっぱり判らんし,例によって甘ったるい話と絵 (いくらなんでも,この目の大きさは異様だ) だが,中盤以降の意外に黒い雰囲気が予想をはぐらかしてくれて,ちょっとエエ感じ.でも,まぁ,保存するほどではないけど (笑).もっと黒くなると面白くなるというか守備範囲なんだけど,それだと『マリア様がみてる』にはならないんだろうしな〜.
それでも.選び取り削ぎ落とすことで発展してきた思考様式と,あるがままに包含されるソレとでは互いに相容れない部分が大き過ぎないか. yes と no を反対概念とすることと相待とすることという二つの立場,どうやって折り合いを付けるんだろう.かたや「荒野の呼び声」,「目覚めよと呼ばわる声あり」に対して,こなた「♪泉に沿いて繁る菩提樹♩ の下に佇む目犍連,須菩提,摩訶迦葉,富楼那」とはこれ如何に.内にも外にも向かって止まるところを知らない暴力なんてとこまで行くとさすがに離れ過ぎだ.なんて, 青木さん が以前揚げていた 本*1 を思い出してみたりと,連想はトリトメがなく,拷問は果てしなく (© Frank Zappa).
*1: 鈴木秀夫 "森林の思考・砂漠の思考", NHK ブックス 312, 日本放送出版協会, 1978, 1997, ISBN4-14-001312-5, 第三章「東西の差を生じせしめたもの」あたり.NHK出版 Online Shop.
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