いつ買ったのか判らない. 1994 年〜 2001 年のリストにはサード・アルバムの "Tertio" しかなかった.それ以前に買ったか,それとも記載漏れか.最近のはリマスター盤が出てるはず.紙ジャケかも.
- Atoll "L'Araignée-Mal", Musea FGBG 4012.AR, (Baillemont CD914/BPE104)
大昔,キングのシリーズから『夢魔』という邦題で国内盤も出ていた Atoll のセカンド・アルバム. 1975 年リリース.アナログは A 面が 3 曲, B 面全体がタイトル・チューンの組曲 (4 曲) という構成だった.正直, B 面のタイトル曲は印象が薄い (笑).というか, A 面の 3 曲が凄過ぎ.
- Le photographe exorciste
- Cazotte N° 1
- Le voleur d'extase
- L'Araignée-Mal
- Imagine le temps
- L'Araignée-Mal
- Les robots Debiles
- Le Cimetiere de Plastique
- bonus track: Cazotte N° 1 (Live)
CD にはボーナス・トラックとして 1975 年のソルスティス・フェスでの "Cazotte N° 1" のライヴが収められているが,これがスタジオ盤 (6’00") の倍の 11’57" という演奏時間で,録音は悪いしミックスも劣悪だが興味深い.ヴァイオリンの Richard Aubert が抜けてサックスの Laurent Gianez が加わっている.
もしかして,これ盤起こし? なんかスクラッチ・ノイズのようなのが聴こえる気がするけど (笑).
1 曲め "Le photographe exorciste" はベースの C 連打のパターンに乗った C-C-D-D-F-F-Es-Es-G-G- という 10 小節の繰り返しがとっても快感.最後の方で 3/4 になった後は 9/8 のバンプを挟んで 13/4 拍子. 2 曲目 "Cazotte N° 1" はフュージョン・タッチの曲で,アップ・テンポの 4 拍子からシャッフルになる.ヴァイオリン,ギター,キーボードのソロのやり取りが痛快. 3 曲め "Le voleur d'extase" は静動のレンジがいちばん広いかな.基本的に 4 拍子だけど, 6 拍子のリフや, 4 + 2 + 3 + 4 + 4 や 4 + 2 + 3 + 4 + 5 というバンプがあって侮れない (笑).この 3 曲は途中までコピーしたんだけどな.ライヴで演るどころか,練習にも掛けず仕舞いだった.
- Richard Aubert : vln
- André Balzer : vcl
- Christian Beya : gtr
- Alain Gozzo : drms
- Michel Taillet : kbds
- Jean Luc Thillot : bs
という 6 人編成.特筆すべきは Aubert のヴァイオリンで,ロック・ヴァイオリニストとしてはトップ・クラスなんじゃない? Magma にも Didier Lockwood という名手がいたし,フランスのヴァイオリン弾きは優秀なんかな.ドラムスの Gozzo は,昔のプログレ・バンドのドラマーは脚が弱いという持論を支持してくれているが (笑),手は達者.みんな並以上の水準なんで安心して聴いていられる.
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