ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年8月7日土曜日

Wind -a breath of heart- #04 親とはぐれた子供たち

 なんか凄いタイトルだけど,こっちはまだ引っ張ろうという意志が感じられるので続行中.こっちの方がキャラ判りやすいし,妖しげな黄色ツートンの飛行船とか,なんか曰くありげな街の名や佇まいとか. OP の飛行船よりさらに上空からの俯瞰,やっぱ広島市みたいに見えるな.でも広島の市街電車は 2 両編成だしな〜.

  • 「この街の人だけが使える特別な力」.
  • 主人公の行方不明になっている母親の謎は解明されるんだろうな.なんと,親父さんも既に鬼籍に入っているんか.
  • めもめも.「ジャガイモの芽はナチュラルに毒だ.全部取れ.生の豚肉は寄生虫が怖いからちゃんと火を通せ.ウサギの耳は二本だ.ご飯に載せるのは防腐効果のある梅干しであって沢庵じゃない」.
  • 「自分で歩き出さなければ飢えて死ぬだけなのに.判らないのでしょうか」,おれに対する皮肉かね,そりゃ.

 「ねず」村が母体となって発展,「風音」市となったらしい.地名を変えるにはいろいろ理由があるだろうが,行政的な理由ではないとしたら.

  •  忍野村の人々は,キノに言葉を教えてもらう前は,「聞こえない声」で話すことができた.しかし,キノに言葉を教えてもらって以来,「聞こえない声」で話すことがきなくなり,津波が来たとき,川ひとつむこうの越野村に知らせてやることができなかった.
  •  セムという乱暴者がいた.力が強くて誰もそれを押さえることができなかったが,キノがやってきてセムに言葉を教え,同じその言葉で牢屋を作り,そこにセムを閉じ込めてしまった.セムは言葉でできた牢屋を破ることはできなかった.
  •  キノが来る前,忍野村には死人の読み手が六人いた.しかし,キノが来て言葉を教えて以来,その六人は死人を読むことができなくなった.忍野村の人々は,死人が出る度に,それを黒い船に乗せて越野村に送り,そこの読み手に読んでもらった.
  •  忍野村の人々は,キノを小さなほこらに祭った.しかしその悪霊が,夜毎に村をさまよい,度々たたったので,村の人々は,地図を作り,その中にキノの霊を閉じ込めた.以来キノの霊は,地図から出ることがなかった.しかし同時に,忍野村の人々も,地図の中に閉じ込められた.

[ 別役実 "黒い郵便船", 三一書房, 1975, 1981, pp. 143-146. より ]

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