ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年5月11日火曜日

Hamelin Scriabin The Complete Piano Sonatas

 スクリャービンのソナタ全集は大昔シンガポールで入手したアシュケナージのを持っていたのだが,上京に際して広島に置いてきてしまった (置いていくことを強要された).単独ではグールドとかリヒテルとかぽつぽつ持っていたのだが,店頭で見るとやっぱ全集が欲しくなってしまい,けっきょく買ってしまった.池袋タワーだったと思う.管弦楽曲集も欲しいとは思ってるんだが,今んとこは『法悦の詩』などが何種類かあるだけだ.

  • Scriabin The Complete Piano Sonatas, Marc-André Hamelin, hyperíon CDA67131/2, 1996

 通して聴いてみると移り変わりが佳く判るねぇ.まるでショパンの亜流リスト風味加味ってな第 1 番で始まる 1 枚目は 4 番までのソナタと作品 28 の幻想曲. 2 枚目に換えたとたんに晦渋になる (笑).ただし最後に収録されているのは作品番号なしの幻想ソナタ嬰ト短調で第 1 番よりも以前の作品.いきなりショパンのマズルカ風だよ (笑). 7 番は『白ミサ』, 9 番は『黒ミサ』というタイトルが付いてるが,これフリッツ・ライバーの『妻という名の魔女たち』でネタにもなってたな〜. 5 番以降は全部単一楽章構成.もやもやもやもやぐぎゃ〜んがらがらすととととぱたんもこもこってな感じだ (笑).ブラヴァツキーを経由した神智学への接近とかスキャンダラスな面も多いけど,神秘和音やら 4 度を積み重ねた和音構造を通じて無調に接近したりと面白いところもある.身振りも勿体振って妖しげだし (笑).けっきょく実現できなかったが,音楽に色彩と匂いを加えるという企てが具体化されていたら面白かったろうに.無調に接近といっても無機的というか冷たい感じまたは素っ頓狂な感じはぜんぜんなくて,ある種の曖昧模糊とした何やら匂ってきそうなほどのある種の「微妙な雰囲気」が保たれているので,その分聴きやすい.オケ曲なんかとくにそうだ.つまり妄想の余地があるってことですな.ピアノ曲にしたってリスト後期の内省的な作品が抵抗ないなら問題ないだろう.

 ピアニストのアムランはアルカンの録音で有名になった人らしいんだけど,買ったのはこれが初めてのディスク.アシュケナージのは佳く覚えてないし,これにしたってそんなに頻繁に聴き返す訳でもないけど,手放す気にはなれんな.

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