ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年6月19日土曜日

恋風 #13 陽炎

 いやぁ,手に汗握る最終回 (笑).

  A パートは死の予兆がふんだんに鏤められていていったいどうなることやらと思われたが,ここまで露骨だと神話世界突入はあり得ないな. B パートではけっきょく踏み止まっている.やれやれ.なんだが,それで済ますほどスタッフは甘くはない. B パートでは責め抜く.

 耕四郎は依願退職.最近付き合いの悪くなった七夏を,彼氏ができたんだろうからこっそり見に行こうという央子に対して,「やめようよ.何か,怖い」と双葉.七夏の背後に蹲る得体の知れぬものに気付いてしまった.この台詞を彼氏のいない双葉に言わせるのがなんとも怖い.時間がちょっと進んで,桜が舞い散る春.極めつけが,耕四郎と七夏が初めて出逢った「さくらがおか遊園地」を潰して郊外型ショッピング・モールを作るプロジェクト.しかもそれに絡んでいるのが善三さん.「この並木はもったいない気もしますが.まぁ,でも感傷では商売はできませんからね」と,閉園確定なのである.

 そこに遊びに来た二人.閉園の告知の前を通り過ぎる.また小学生体格に戻っている七夏がすってん転んで泥だらけ.泥まみれになってはしゃいでいる二人に周囲のお母さんおばさんたちは眉を顰め,子どもたちは口アングリ.あまりに浮いている二人に,実はこの辺りで,ほんとは神話世界に突入してるんではとも思えてきた.この後,閉園時間が過ぎるまで隠れていた二人は,人気のない夜の遊園地で夜を明かす.思い出の観覧車に乗り込む.当然電源が切ってあるので動くはずがないのだが,「簡単に諦めんなよ」という「念力」とやらで,ほんの少し動く.これはヤバい.「踏み止まってい」ないのかも知れない.朝を迎えて,泥だらけのまま帰る二人.立ち木の幹に相合い傘を彫り込んで曰く,「また来ようね.毎年,春になったら.約束だよ」.この遊園地に来年は来ないんだよ.そうさせるのは善三さんなんだ.閉園を知っているのなら.二人が再び訪れる遊園地には,われわれは行けないということになる.そこは「陽炎」だ.

 というわけで,事態は一向に好転の兆しを見せず,暗胆たる未来の予兆を残す最終回,だな.結論は「ヘンタ〜〜〜イ,やめれっ」ということで.

  • セーター姿のはずの耕四郎だが,「田舎の中学生」で七夏に小突かれるシーンではなぜかネクタイ着用. 8 話の流用ミスかと思ったが,こちらはハーフ・コート着用だった.
  • 槙絵 (梢絵) さんの最後の表情は勘付いているか何か知っているとしか思えないな.屋根瓦の修復は何を意味しているんだろう.
  • 七夏「判んないなら,とりあえず帰ろう」,千鳥「どうにもならなくなったらさ,戻って来たらいいじゃん」,女性陣の方がポジティヴだ (笑).
  • 会社の外で出逢った耕四郎と千鳥さんの別れのシーン.二人それぞれ振り返るんだけど,タイミングがズレてんだよな.始めの方ではこの二人エエコンビだと思ったんだけど,しょせんあり得ない夢でしたか.千鳥さんにとっては耕四郎では力不足だし,耕四郎にとって千鳥さんは役不足.
  • 最後の観覧車では,今度は逆に耕四郎の方が七夏の頭に手をやっている.

駅名に関するメモの続き

 駅名に関するメモ の続き.槙絵 (梢絵) さんの家の最寄り駅は「和野(なぎの)」で,両隣はそれぞれ「佐嶋」と「川東」.嶋と川に挟まれた,風の凪ぐ心和むところであるらしい.千鳥さんの住まいの最寄り駅が「佐橋」だったが,「佐」には「助ける」という意味があるのは注目に値する.要するに,この辺りじゃ入水できんってこと.

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