ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年6月30日水曜日

上田秋成『雨月物語』

 February 20, 1998 購入ということは広島時代だったのか.

  • 上田秋成 "雨月物語", 高田衛, 稲田篤信 校注, ちくま学芸文庫, 1997, ISBN4-480-08377-4
  1. 白峰:西行,崇徳院.「刹利も須陀もかはらぬものを」
  2. 菊花の約:赤穴宗右衛門,丈部左門.「吾今信義を重んじて態々ここに来る.汝は又不義のために汚名をのこせ」
  3. 浅茅が宿:勝四郎,宮木.「いにしへの真間の手児奈をかくばかり恋てしあらん真間のてごなを」
  4. 夢応の鯉魚:興義和尚.「生を殺し鮮を喰ふ凡俗の人に,法師の養ふ魚必しも与へず」
  5. 仏法僧:夢然,作之治,殺生関白秀次.「よしなき奴に我姿を見せつるぞ.他二人も修羅につれ来れ」
  6. 吉備津の釜:井沢正太郎,磯良,袖.「月あかりに見れば,軒の端にものあり.ともし火を捧げて照し見るに,男の髪の髻ばかりかかりて,外には露ばかりのものはなし」
  7. 蛇性の婬:豊雄,真女子,まろや.「古き契を忘れ給ひて,かくことなる事なき人を時めかし給ふこそ,こなたよりまして悪くあれ」
  8. 青頭巾:快庵禅師,大中寺阿闍梨.「江月照松風吹 永夜清宵何所為」,「作麼生何所為ぞ」
  9. 貧福論:岡左内,黄金精霊.「蛟蜃の竜と化したるは,寿わづかに三歳を過ず」

 「吉備津の釜」,「蛇性の婬」がやっぱ圧巻だけど.個人的には「浅茅が宿」の切なさがエエな.なんか引っくり返した「筒井筒」みたいだし.

 手の入った原文,語釈,現代語訳,評,さらに巻末に解説からなるので大部になるのはしょうがないけど,現代語訳がないと読めんというはなんだか侮辱されてるような気がせんでもない.古文は外国語になっちまってるからな.

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