今回は背景説明および状況説明の台詞が多くて,まじめに観てると疲れ方も半端じゃない.へとへとだよ〜.
モンスター側の大勝利に終わったはずの大戦争だが,人類側にも一発逆転の可能性がなくはないらしい.それが今回明らかに.
20 世紀,降伏前の人類は一気に劣勢を挽回する最終兵器となるであろう宇宙要塞を衛星軌道上に建造中だった.こいつは 33 の宇宙船が合体して完成するシステムで, 31 のパーツはすでに結合済み.数隻は分離墜落したらしいが,その大半は今も軌道上にある.残る 2 つの船が,現在海上プラント猿人湾の海底に沈む Engine Two と橋本マサル氏が工場長として掌握している Engine One (←猿人湾) の 2 機.プラントそのものが宇宙船だったりする (笑).モンスター側の思惑としては Engine One から宇宙要塞を制御して骨抜きするのが目的で,人類側としては残る 2 パーツを合体させてとにもかくにも完成させることか.すでに数隻欠けてるはずだけど,それはどうすんだ? ってな感じなのである.
宇宙要塞の名前は「ミトラノーム」*1.ツナギじいさん三郎曰く,ミトラノームは反衝ドライヴ用の空間設定基地なんだ.アイバーマシンが跳ぶための生体磁気反射装置だよ
.
ニック それより,あのエラン・ヴィタールってアイバーマシンはなんだ? 三郎 ペガサス・シリーズの試作第一号.わしのアイバネティック技術の理念を形にしたものだよ.
武装演劇集団の男共は別名「鬼」のアイバーマシンだった! やっぱ「チェンタロウ」*2じゃなくて「チェンタウロ」だよ,半人半馬のケンタウルス.
三郎 Engine Two の方にはアイバーマシンの開発ラボがあってな.そこで開発されていたのは,あの心を持った禁断のアイバーマシン,ユニコーン・シリーズだ.それはモンスター以上に危険な存在となり得るので中止されたプロジェクトのはずだった.だが,勝手に開発を進めていた連中が試作機を完成させていた.彼らはそのうちの三体だ. Engine Two で封印されていたのをココが覚醒させたらしい.彼らの名前もあんたが付けたんだね.
えと,なんだ,半人半馬のユニコーン・シリーズに対してツナギじいさん三郎がブランチさせたというか独自に開発してる (た) のがペガサス・シリーズなのか.それは「半人」の部分を取り去る代わりに飛行能力等の特殊機能を付加したものか.そしてそれは操り手に精神感応するのか.ボッカのは試作機だったけど黒船さんのは完成品なのか.
モンスターの名前は「たまころがし」だってよ (笑).「ホル」とはえらい違いだな.モンスターと代理人の関係もしっくりいっていないのか.代理人は「見ざる言わざる聴かざる」なんて独白してるし.
ココの聖痕は右頬.「鳴り響け,あたしのメロス!」,わはははははは,お前貰った矢で何やってんだ.それ見てまた赤面してるボッカ.ココのキメ台詞は「フォー・カード!」に聞こえる.戦士のキメ台詞ってのは,どうもポーカーの役らしいな.ボッカが「ふら〜〜〜〜っしゅ!」,遠音さんが「ストレート・フラッシュ!」だからな〜.で,放つのはハートが舞い散る愛の矢かよ (笑).戦士でボッカを赤面させないのは黒船さんだけか.でもなんだ,自分より強い手に赤面するという訳でもなさそうだな.ポーカーの手ってのが間違いないなら,黒船さんのキメ台詞はやっぱ「ロイアル・ストレート・フラッシュ!」なんだろな.「ワン・ペア」とかだったりしたら笑うけど.
モンスターやモンスター怪獣との対決がポーカーだと仮定する.ブリッジのようなペアを組んで作戦を実行できるものとは違い,ポーカーは単独の心理ゲームだけど,確実に勝つ方法が一つあって,それはいかさまだ.シャッフル済みであとは配られるだけのデッキを摩り替えるという大技で勝つと勝手に予想.
ミトラノームでもモンスターを一掃するための大規模な作戦を計画はしてたんだが
って,その作戦名,まさかゴキハール (Gokihar)*3 とかいうんじゃあるまいな (笑).- さるさるさるさる,サルベージ.
- 宇宙要塞は「旋律 (戦慄?) 劇場」とは関係ないらしい.
- 「きゃんきゃんきゃんきゃんきゃこここきゃこここ」はあるけど,う〜む,「ジャスト・フィット・リム!」*4なし.
- ハッスル・モンキーは犬が苦手.そりゃ「犬猿の仲」と言うからな.
- ウテナもどき.信号機のついたボーリング場のレーン.ピンはかつて代理人が「苦しめた」人間たちらしい.霊柩車群.タコ・メータ群,整列したアイバーマシン.
- ココと小夜子はいつ出逢ってた?*5
- モンスター怪獣はほんとにおサルさんだ〜,しかも絵がへっぽこ〜. (笑).伸縮自在のモンキー・レンチは如意棒か.
- 巨大レンチに括り付けられて股裂きの刑の小夜子,代理人の言葉を繰り返して「この女を奪い返しに来たのか」.
- アルコトナイコトインコ
お前も懲りないヤツだな.嫌がる相手に無理矢理ちゅ〜う.確かに鎖で繋げば逃げられまい
. - ココ
にゃ〜〜〜〜ん
.脱力. - 小夜子が動力室で見たという仮面を付けた人の群れ.
エンジンと呼ばれてたけど,人間だったもん
. - ココ
値打ちのありそうなものはみんな採られ,残ったのは猫だけ.猫なんかもらってどうすんだとか思ったあなた,そうカリカリしない
.だから次にネコ型モンスターを作ってんのか?
今頃気付くが,小夜子の中の人はグロリアさんの中の人じゃないか.ぽぽたんの次女まいとか孫策伯符,吾妻みづきとかもやってたらしい.ああ,そう言えばそだな. "Last Exile" の人は浅野まゆみで,音にすると一字違い.
お〜,次回はおサルおサルおサル〜.
参考書リンク
- 松岡正剛の千夜千冊『ミトラス教』
- ミトラ教.神話学.ミトラ神話の基本 占星術関連のページらしい.
*1: ミトラですよ Mithra.牛さん屠るミトラ神ですよ.これでようやく牛バスに繋がったぞ.牡牛信仰すなわち牛角信仰とすれば,ほれ,アイバーマシンだ.
するとですな,次の記述 (久野昭先生のエリアーデ引用) がキメ台詞で矢を射るシーンに見えてくるから,あら不思議.
マガ (maga, 光明をもたらす恍惚経験) の状態はとりわけハオマ (haoma) の供犠によって得られる.ハオマとは『不死の飲物』であり,それを神官は儀式中に飲みこむのである.ところで,ハオマハはクフヴァレナー (xvarenah) すなわち同時に火性でもあれば光り輝きもし活力賦与の力もあり精液にもみちてもいる神聖な液体を豊富に含んでいる.アフラ・マズダが,とくに,このクフヴァレナーの持主なのである.ただし,この神的な『火焔』は同様にミトラ (Mithra) の額からも流出し (『ヤスナ』第 10・127),また,太陽の光として,主権者たちの頭からも発する.けれども,人間たるものすべてが,それぞれのクフヴァレナーをもっていて,変容の日,すなわち最終的更新の日には,『身体から出てくるように見える大いなる光明が四六時中この地上に輝くであろう』.ハオマを儀礼的に飲むことによって,供犠者はその人間的条件を超越して,アフラ・マズダに近づき,宇宙的規模での更新に具体的に参加するのである. (Eliade, Histoire des Croyances et des Idées religieuses, 1, pp. 329-330)
[ 久野昭 "火の思想", 理想社, 1983, p. 124 より ]
でもやっぱ,そうなると OP のとおりにほんまに宇宙空間に行くんかな〜.
*2: いつの間にか,「チェンタウロ」に修正されてた.
*3: 終末のとき地上に落ちるとされている浄化の火.劫火.
やがて火と灼熱とが,丘や山なるクシャトラの金属を溶かし,それがこの地上に河のごとくにとどまろう.そのとき,あらゆる人間は,この溶けた金属を通りぬけて浄化される.その人間が正しいとき,彼には,あたたかい牛乳のなかを歩みつづけているようなものだが,邪悪なとき,彼には,この世界で,溶けた金属のなかを歩んでいるように思われる.
ゴキハールは,溶けた金属のなかに蛇を焼きつくす.そして,地獄にあった悪臭と汚穢も,その金属で焼きつされ,まったく清浄になる.
[ ibid., p. 123 より ]
*4: 後記: referer から発見したが, いぬ日記 の三好さんから リンク 張られていてびっくり.すんません,ほんとに「ジャスト・フィット・リム」なのかは不明です.そう聞こえるだけです.間違ってたらごめんなさいです.
*5: 後記: 同じく,三好さんの リンク から. ココと小夜子は、前回の冒頭で話してましたね
,さいでした.惚けてます.
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