March 12, 2000 に購入.新宿駅東口の紀伊國屋だったっけか.
- 竹本健治 "入神", 南雲堂, 1999, ISBN4-523-51402-X
作者は純然たる作家 (ミステリ, SF) だが,これは 260 ページを越す純然たるコミック.しかもゲーム・ミステリ三部作等で主役を務める本因坊牧場智久が主役 (ただし,ミステリの要素はない) ということで「囲碁コミック」(笑).なのはエエが,どうにもこうにも絵がヘタ.よくもまぁこれで金取るなというぐらいヘタ.なんだが,登場人物がすでに知悉している連中ばっかということもあるが,それよりもなによりも,たぶん作者がいちばん描きたかったであろう碁の「底の知れなさ」や「没入する感覚」にぐいぐい引き付けられ,じきに気にならなくなる.やっぱ,ある意味とんでもない作品.やっぱ竹本健治は何をやっても竹本健治.
p. 61 は智久の台詞らしいが,智久は中井オタクなのか (笑).
「囲碁コミック」では「ヒカルの碁」というのが有名らしいが未読.アニメの方の「ヒカルの碁」は 2〜3 本観たことあるが,最初は正直思いっきりバカにして観てたけど,「底の知れなさ」や「没入する感覚」を逃げずに描こうとする姿勢が感じられて,案外まじめに作ってるんだなと感心した記憶あり.
0 件のコメント:
コメントを投稿