ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年7月4日日曜日

光と水のダフネ #24 光と水のダフネ

  • ダフネ DVD 4 / _17 Live DVD / ダフネ DVD 4 (再) / Mezzo DVD 3
  • シノブ伝 番宣 1 & 2
  • シノブ伝 番宣 1 & 2

  24 回,特番入れれば 25 回の長きに渡ったダフネもついに最終回.論理的にはともかく感情的には綺麗に収束,収まるべきところに収まった.

 急〜緩という構成も佳かったし, 100 年後しかも水没している都市で人形がその姿を保っているとは思えないが,そんなことはどうでも佳くて,この人形の使い方にはインパクトがあった.「希望」という意味のエルピダ (Elpida) が沈んだというか浮上できなかった理由は『街と飛行船』*1だったのだけれど,なによりもこの人形がそれを佳く表している.んで,エルピダの秘密が明らかにされるんだけど, 先入観 のせいなんかな〜,なんかフルシチョフの秘密報告を思い出した.エレンブルグの『雪どけ』とか,ペレストロイカとか.彼らの名誉は恢復されたのかな.

 水樹翔さんの正体 もきちんと説明が与えられた.まぁ,消去法でいえばソレしかないんだけど,説明がきちんとしてて丁寧なので視聴後の後味がすこぶる佳い.でも,考えてみれば残酷だな.

 エルピダに潜航中.まず音から記憶が甦るのは面白いと思った. A と V だと,どうしても比重は V に掛かりがちなのだけれど,ささやかながらもそれに対するアンチ・テーゼなんだろうか.記憶と現実の光景が合成されて行くのも面白い.エルピダ (Elpida) の意味が「希望」であるように「ダフネ」がマイアにとっての「希望」だったのですな.カプセルの中身がホームビデオってのも泣かせるねぇ.

 OP はなかったけど,楽曲は最後で使われている.イントロがはじまると海洋庁の入庁試験.第 1 話と同様受験番号 1147 番の M. Misaki さんがマイアの前回の記録 26’58"63 を上回る 26’56"33 というタイムを叩き出して帰ってくるんだけど,う〜む,これなんか意味あんのかな.ともあれ,マイアは海洋庁を蹴ってネレイスに残留を決定 (ここんとこの高城つかさの表情の動きが佳い).お宝ハンター 4 兄弟妹も元気佳く再度ネレイスからアグネス号 (よもぎ 1 号) を奪取,それに気付いた花岡支店長からの情報で血相変えてネレイスの面々が追跡,静香さんの表情が怖い (笑).

 なんだかんだ言いながらも 5 回目ぐらいからとても面白かった.まぁ多少の波はしょうがないけど.次週が楽しみな作品だった.スタッフのみなさんお疲れさまでした.楽しい作品をありがとう.

*1: 住民全員が「悪い伝染病」に掛かった街が滅ぼされる話.

  • 別役実 "そよそよ族の叛乱", 第三戯曲集, 三一書房, 1971, 1983, 所収の『街と飛行船』(戯曲版)
  • 別役実 "黒い郵便船", 三一書房, 1975, 1981, 所収の『街と飛行船』(童話版)

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