ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年11月11日木曜日

巌窟王 #06 僕の憂鬱、彼女の憂鬱

  • アカネマニアクス DVD 1 (30 sec version)
  • Kurau DVD 1a / ワるきゅーレ dx / Kurau DVD 1ab (1b の絵に 1a のナレーション) / アカネマニアクス DVD 1 (15 sec version)

「わたしはもっと自由に生きたい」 © ユージェニー.お前さん自身もそんなことできるわけないのは判ってるんだろう.ってはエエとしても,「ユージェニー」? ウジェーヌじゃないのか!

実は見ている『巌窟王』.数話落としているので保存はしてないけど,最初から録ってれば佳かったよな〜と,ちと後悔 (笑).この話のオペラ座のシーンは,アルトマンの短編阿呆オペラのみたいでとても佳い.エデの衣装がまた凝ってる.

エデって何なんだろ.メンロパークの魔術師エジソンが作ったハダリーみたいなもんかね.桟敷席からフェルナンの姿見て過剰反応してるし,違うだろ,そりゃ.

なんと,黒岩涙香の 翻案テキスト が公開されているのを発見.登場人物名の改変振りが凄い (笑).

  • 團 友太郎:モンテ・クリスト伯 (エドモン・ダンテス)
  • お露:メルセデス
  • 次郎:フェルナン・ド・モンセール
  • 野西 武之助:アルベール・ド・モルセール
  • 段倉 喜平次:ダングラール男爵
  • 蛭峰 重輔:ヴィルフォール
  • 梁谷 法師:ファリア司祭
  • 森江 良造:マクシミリアン・モレル大尉
  • 野々内 彈正:ノワルティエ
  • 粕場 毛太郎次:カドルトゥス

拿翁(なぽれおん)がエルバの島に流されて早十ヶ月ほどを經た千八百十五年二月廿四日である、地中海の東岸から丁度そのエルバ島の附近を經て彿國(ふらんす)の港、馬耳塞(まるせーゆ)へ巴丸と云ふ帆前船が入つて來た。

[ 黒岩涙香 譯『史外史傳 巖窟王』 一 團友太郎と段倉 より ]

なんか『大菩薩峠』みたい (笑).先のサイトには土井晩翆訳の『イーリアス』とかもあって,これが七五調.「威嚇の言に老祭司、畏怖を抱きて命に因り、默然として身を返し、怒濤轟く岸に沿ひ、離れてやがて老齡の聲を搾りて訴へり、髪美しきレートーの生めるアポローン大神《おほかみ》に、……」ってな感じである.

#05 あなたは婚約者を愛していますか

シャンゼリゼの地下の海原で (笑) マクシミリアン・モレル大尉とモルセール子爵アルベールとの決闘騒ぎ.いやぁ,パリの地下には何が隠されているか判らんからな〜.え〜と,モンテ・クリスト伯の復讐の直接対象って,モルセール子爵フェルナンとダングラール男爵の二人だっけ.

地下の海の映像はかなり圧巻.海というより箱海っぽい感じだけど.

#04 母の秘密

メルセデスって,エドモン・ダンテスの奪われた許嫁だったっけか.そういや,モンテ・クリスト伯の復讐スタイルって,目標を緊縛して散々説教した後に両手両足を切り落としてから首を落とすみたいなエゲつないものであったのを思い出した.いやぁ,映像じゃなくて活字だから,読者にとってはその方が黄門的カタルシスを得られるんだけど (笑).

#01 旅の終わりに僕らは出会う

シアター松田オーナー兼師匠から「こいつはお前さん向きかも」と示唆されて観てみた.大デュマの原作はガキの頃読んだだけなので,細部は忘れてしまっているが,時間が現代〜過去〜現代と移る,モンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスの復讐譚だったはずで,細部はともかく,まずは原作どおりの滑り出し,なんだろうか.なかなかだったけど,『お伽草子』と被りまくりなんで,重ならなかったら続行していたかも.いちばん驚いたのが,スコア書いてるのが Jean Jacques Burnel だってことだ.『Monster』の ED を書いて歌っている David Sylvian にも驚いたが,こちらは OP / ED 含め全編書いてる. Stranglers は 4 枚目のライヴまでは死ぬほど聴いていたので,いやぁ,懐かしい. "Rozenmaiden" じゃないけど,衣服や髪がパターンに埋もれており,人物が動く際にパターンが動かないのでよけいにクリムト感が強い.どういう意図なのかは佳く判らないけど,圧迫感とか閉塞感とかを出したいんかな〜? 原題は『モンテ・クリスト伯』だが,これを「巌窟王」と訳したのは,やっぱ黒岩涙香らしい.訳本は岩波文庫で手に入るみたいだ.全 7 巻もあるが,たぶん山岡荘八同様,するする読めるんじゃなかろうか.

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