ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年11月7日日曜日

Gate Keepers 21 #04 綾音

Ayane

「鳥はいいなと思う」 © 五十鈴綾音.鳥に自由を見ることが幻想,あるいは逃避に過ぎないのは綾音も判っているはずで,つまりは精神状態がそこまで逝っちゃってるということ.

OP が変わった.理由は判らんが,今まで ED 曲だった『今日,笑顔があれば』が OP に, OP 曲だった『羽音』が ED に入れ替わっている.最終話まで観てみれば,こちらの方が (曲としては) 佳いのが判る.絵も変わってる.インヴェイダー狩りのシーンや血の海に横たわる死体 (?) も出てくるなど派手になっている.絵は前の方が佳かった (笑).

太刀川里香が転校生で参入.あ,「伝説のインヴェイダー・ハンター」浮矢瞬の一人娘なんだそうな.五十鈴というのは母方の姓ですか,そうですか.里香は一匹狼的賞金稼ぎといった様態だが,せっかく三人揃ったというのにまったくの没交渉.協調性というのがまるでない (笑).

末端の Gate Keepers を取りまとめているらしい影山零士と五十鈴綾音の関係ってのも佳く判らんのだよな.単なる中間管理職と兵隊ではなくて,疑似父娘という匂いがする.父親不在というか第三話からすると親父はすでに鬼籍に入っているようなので,無意識のうちに投影しているのかも知れん.

影山さんの指示で調査に向かう綾音と里香.綾音は途中美羽がバイトしているパン屋に寄って毒舌を吐く.曰く,我が儘,自分勝手,欲望のまま動いて,逃げ出して,口ばっか,人の気持ちを平気で踏みにじりながら.

綾音と里香,悪魔伯爵と対決.しかし,あれだ,悪魔伯爵に機械将軍,幽霊少女か.凄ぇネーミングだよな〜.寸断のゲートの使い手は詰めが甘いな〜.けっきょく綾音の世話になる.使いたくないと言ってた疾風のゲートだが,悪魔伯爵の吐く瘴気に鳥が苦しんでいる姿をみた綾音は怒りを爆発させてゲートを始動する.

鬱屈した話の中で,里香は唯一の癒しキャラだ (笑).

美羽に吐く酷薄な言葉だが,これは己に向かって吐いていると思えば納得がいく.ゲートの始動のさせ方から判るように,やはり美羽と綾音は同一人物だろう.自己の弱い部分に言い聞かせている訳だ.

ラストに銃声.倒れ込む綾音.切れた鈴に手は届かない.頽れた身体に差し伸べられる手もない.一方,バイト時間が終わったらしい美羽には,ちなみんとなおちゃんが迎えに.見事なコントラスト.さて,支柱が倒れた今,半身を欠いた美羽はどう動くか.

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