ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2006年1月27日金曜日

ノエイン #15 シャングリラ shang ri-la

  • ノエイン DVD 1

「わたしはノエイン.すべてを認識するもの.さぁ,ともに.ハルカ,ともにシャングリラへ.そう,理想の時空だ」 © ノエイン.

一言で言うと, cogito ergo sum は sum cogito と逆転しなければならない,と.最初の言明は sum = I am in the world でなければならない,と. 20th WCP: Heidegger's Reading of Descartes' Dualism: The Relation of Subject and Object. いやぁ,そりゃ違うでしょ (笑). AB という言明があるにも関わらず他の全てが BA に立脚したものであるが故に,到達できないものとして美しいもの愛しいもの綺麗なものとして感じられるんじゃないの?

カラスとトビの存在問答.カラス曰く「時間 (空間と連鎖変動する値) も空間も常に変化し確定しないものだと知ったとき,人間は存在の意味を見失ったのではないか.この時空も,ラクリマも,このおれも,ハルカも,すべて幻だったのかも知れない」に対してトビ曰く「それは違うよ.観測することによって存在は確定されるんだ.カラスはハルカを見付けた.だからハルカは存在する.そして,ハルカもカラスを見付けた.だからカラスは此所にいるんだよ」.

  • 離婚した黛拓也博士は三ヶ月に一度ハルカに逢いに函館にやって来る.あ〜,こいつら実は小学生だったんだ.もうちょっと,せめてハルカが大学に入るぐらいまでは離婚を延期できなかったのかね.
  • 黛博士,ハルカが佳く見ていたという「幽霊」の訳を実は知っているのか.
  • 父娘の「デート」を不粋に邪魔するのは例の篠原真琴.「十二歳ぐらいの子どもじゃ,いつ交通事故に遭うってことにもなりかねないからねぇ」って脅迫されてるけど,黛博士は何ぞ弱みでも握られとんのか.
  • 退行したアトリだが,サラとミホの区別は付いてるのね.甲斐甲斐しく世話を焼くミホ.
  • カラスとトビの存在問答.カラスは経験主義者でトビは実存主義ってな感じか (違います!).
  • 内田さん & 郡山さん,カラス & トビと接触.
  • 「経年時空間の転移存在」,はぃ? 「量子力場と時空間の相対性の解が判明している世界なの?」,ああ?
  • ↑時でのカラスの言葉によると,リアル函館の 10 年後,ハルカが 22 歳のときに何かが起こったらしい.
  • タツノオトシゴ はシャングリラ側.一人乗り用兵器? ラクリマ竜騎兵が纏うマントのようなもの? でもハルカの部屋に現れた三体のソレはえらく小さいな.
  • ウロボロス=時空の接触域 by 内田さん.
  • 庭先で四つん這いになったノエイン,あ〜,どっかで見たような形態だ.まず,カラスとハルカの両方を「時空の挟間」に連れ去り,更にハルカのみをシャングリラ界へ.
  • ハルカがノエインに連れ去られたことを感知するユウ. ESP でもあるのか.
  • ノイエンとは人名か,役名か,はたまた全然別の名詞か.
  • ノイエンとカラスの対決.カラス倒されそうになるが,すんでのところでハルカがトルク化してカラスをリアル函館時空へ逃がす.

ノエインの説明によると,シャングリラとは「争いも苦しみもない静寂が覆う世界」,要は熱的平衡死界ですか.「無秩序に分岐拡大していた」「さまざまな時空」をラクリマとシャングリラの二つに「収束」させた,とのこと.え,それって,冷たい社会と熱い社会ですかというボケは置いといて.ふみゅう,で,何故ハルカにどちらを選ぶかを問うわけ? 二つに「収束」したものを,なんでそのまま一つに「統合」しないの? ハルカが選択するとどうなんの? ハルカが選択しない方はどうなんの? 統合する際にメインとサブに分ける必要があるの? などなど,疑問噴出 (笑).時空がラクリマ,シャングリラの二つあるという点では,まず,二つに「収束」させたという時点で,ラクリマとシャングリラはそれぞれ相互再帰 (mutually recursive) 的に定義されてんのかもとも思ったけど,それならどちらも不可欠なんで選択することはどちらを先に定義するかという意味しかないからな〜.もう一個は「共存不可能」,粒子と反粒子みたいにいっしょにしちゃうと両方とも消滅するようなものなんかねぇ.とりあえず判ったのは,カラスたち=ラクリマ vs ノエイン=シャングリラという図式は間違っている.ノエイン自体はもう一個上だった.

っつ〜か, 公式 に「高度な科学力で人類の世界を保とうとする“ラクリマ時空界”と、全時空の消滅を図る“シャングリラ時空界”」と明記してあるじゃんよ.どこ読んでんだよ,おめぇはよ.んなとこ,いちいち読まねぇよ.っつ〜ことで,ラクリマ vs シャングリラの争いはエントロピーを巡る闘いとなりました (笑).じゃぁ,熱的平衡死とエントロピー減少系相方のカギとなる「龍のトルク」って? さぁ〜.科学的な解よりも,相方とも無理矢理引っ張ってくることをしないというのがキーなんかね.「龍のトルク」の意志とかさ.

どうでもエエけど,第五話 で死んだイスカと黛博士の中の人が同じなのは深い意味があるの? 意味があるのなら,ノエインとカラスの声が同じに聞こえてしまうのも大きな意味がありそうで…….

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