- グレネーダー DVD 4 / ワるきゅーレ III DVD 1
「だって,ほら,鳥は飛んでるし花も咲いてるし,子どもだって転んでるじゃないですか.まったく問題ないですよ」 © ウィリアム・ジョーンズ.やはり君はジョーンズという名に恥じない「ラテン気質でエネルギッシュ」な男なのかね? エエけど,全裸でオルガン弾くのだけは絶対にしないでくれよな (笑).
いきなり頭 1 〜 2 秒切れた.orz
新番組:『英國戀物語エマ』は原作『エマ』も読め で原作の方は「ヴィクトリア朝イギリスを舞台にした貴族と使用人との身分違いの恋」〜「革新の風が、ふたりの恋に奇跡を呼ぶ」話だっつ〜のは予備知識として知ってしまったが (笑),まぁエエか.第一話は主要登場人物三人の紹介.まずはメイドのエマさん.名字は現段階では不明.中の人はイントッカービレのシルヴァーナお嬢さまだが,まさか裏でマフィアが動いてるとか (ないない).雇い主はケリー・ストウナーなるオールド・ミス.かなり学がありそうで,昔はジョーンズ家の家庭教師 (governess) をしていたとか.んで,そんときの教え子がウィリアム・ジョーンズ氏.中の人はヘイズル.家庭教師といっても例えばメアリー・ポピンズみたくかなり厳しかったらしい.ジョーンズ家はジェントリ階層の中でも上の方らしく屋敷の敷地は広大.ジェントリといってもいろいろで下は中流の上ぐらいだけど,ジョーンズ家ぐらいの規模になると上流といってもエエかも知れんが,あとは家の歴史があるかないかだな.名前からするとウェールズ系なのかな.だとすると成り上がりなのかもね.ウィリアム坊っちゃまは一人息子? まだ,ただのぼんぼんという風情だが,ラテン気質でエネルギッシュという属性はあるんかな.親父は元気そうだから家督を継いで云々とかいうのはまだ先の話でお気楽な生活なのかね.ってな感じで,ウィリアムくんがエマさんを見初めるお話.エマさんの方も憎からず思っているようで,そのことにケリーさんも気付いている.
ケリーさんの家は小さいテラスハウス風のアパートメント.このご婦人の素性もよう判らんのだが,没落貴族かなんかなのかな〜. B パートの頭の方で花束を抱えたウィリアムくんの前を通り過ぎる三人の労働者階級らしき男,その真ん中の鼻髭 (アル?) が「ケリーは人使いが荒い」とか言ってたけど,このケリーさんて,ストウナーさん? 呼び捨てにしてることからすると亭主かなにかなんだろうか.エマさんは読み書きをケリーさんに教えてもらったそうだが,ヨーマン層かもしかしたら真性下層出身なのか.いや,とある真性貴族のご落胤という隠し玉もあるかも知れんな〜.
本編中で,万博がどうのクリスタル・パレスがどうのとウィリアムくんが発言していたので時代は 1851 年以後の話だということが判る.ウィリアムくんが自室で飛ばしていた飛行機の模型がヒントになりそうだが,ライト兄弟の初飛行は 1903 年.通常ヴィクトリア朝というのはヴィクトリア一世の在位期間だから 1837年〜1901年だが,「革新の風」云々とあるからには,その最後期ということでエエのかな.ヴィクトリア朝時代って,『我が秘密の生涯』とかのポルノグラフィが量産されたっつ〜程度の知識しかないんだが (笑),大陸の方じゃ二十世紀頭の十年というのはフロイトの夢診断の本を皮切りに大動乱に突入した時代だった訳で,それがイギリスに飛び火して来て「革新の風」? まぁ,そんな気の早い話は後にして,セイヤーズやマーシュとかが書いた古き佳き英國ミステリの事件が起こる前までのゆったりとした雰囲気を味わうことにしませう.
OP もそうだが,先の三人連れやディケンズの小説から出てきたような花売りの女の子や「ロンドンの物売りの声」 (ベリオ) や下層階級も省略せずにきっちり描いているけど,まだ動乱の予感は感じられない.初手でガ〜っと視聴者の心を掴んでそのまま先行して逃げ切るタイプではなく,積上げ型の眼鏡話 (眼鏡っこ属性云々ではなくて,眼鏡越しに新しい世界が云々って感じ) らしいので期待しましょう.音楽を書いてるのは梁邦彦さん.『十二国記』や『ファンタジックチルドレン』の ED を書いた人.こちら OP, ED いずれもインストでセンスの佳い音楽を聴かせてくれる.とくにリコーダー・アンサンブルの ED のメヌエットは名曲.いやあ,『マリア様がみてる』はこの人に音楽を頼むべきでしたね (笑).次回予告にも音声が入らないが,これは今回だけかな?
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