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「まあ,新聞に出てお忍びもないものだけど」 © ケリー・ストウナー.ちょっとしたコメディ風味のお話ですかな.
おお〜,ロンドン橋勝鬨橋をくぐる二本マストの外輪船.乗船しているのはターバン巻いた謎のインド人.ストウナーさんが新聞を読み上げてたが,ハキム・アタワーリ.クシャトリア階級でも最高位の王族関係者. "Hakim Atawari, Prince of the Indian Atawari" 云々だそうだ.天王ウィリー (Uranian Willy) のご学友ですか.逆かな.愛妾含めたお供に加えて少なくともインド象が四匹.インド風味を撒き散らす (笑).
- 鼻髭パイプ男のアルは毎回出てくるのか.
- へ〜,ジョーンズ家では新聞にアイロン掛けて皺を延ばすですか.知らんかった.
- クラブでウィリアムの知人が話してたが,ハキムはお妃候補を探しに来たらしい.現地では人材不足なのか.
- ちびっコリン,ハキムの愛妾たちに玩具にされてるらしく真っ赤になって俯いたまま.可笑しい.
サブ・タイトルの「告白」って,ハキムをダシにして 1) エレノア・キャンベル嬢が, 2) ウィリアムが,ってぇのを予想してたけど,まさかハキムまでもがエマを見初めるとは思わんかったぜ.ま,英国側の三人はいずれも手が早いとは言い難いということなんだろう.だもんで,その辺は庶民の事情には疎いであろう王族関係者のハキムに与えられた設定ということか.だとすれはハキムに勝ち目はないですな〜 (笑).おまけに口説き文句の最後が「だが,何より顔が好きだ」,それじゃアカンでしょう.というわけで「これ (細工物の小物入れ) は無駄になってしまったな」.聞き分けは佳さそうだが,ハキムはセスみたいになことにはならんだろうな.
夜更けてお供の愛妾たちと部屋にこもるハキムは窓の外を見ることもない.窓辺で思いに耽るウィリアムも窓の外に目をやることもない.ただ一人,ストウナー家の屋根裏部屋に住まいするエマだけが小さな窓から月を見上げている.そんなエマをお月さまもまた優しく見降ろしている.
次回予告では一切喋りはないようだな.これはこれでエエかも.「ミューディーズ」ってのは Mudie's Circulating Library のことらしい.ランダムハウスだと「貸し出し図書館」だそうだ.とくにミューディーズはヴィクトリア朝の文芸,とくに小説に関して大きな影響を与えたらしい.一つは流通拡大による大衆化とそれに対する検閲というか制御機関として.
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