昨年の秋というか冬,バーバラ・ボニーさんお得意の北欧歌曲とマーラーを歌った日本公演のライヴ. 1 月 23 日放送.これは絶品.コジェナーさんといい,ボニーさんといい,なんかポップさんに近いポジションの人たちのライヴが聴けて有難や有難や.
昨日 アップロード したコジェナーさんが歌うスラヴ歌曲の方が日本人向きという気がするが,こちらの北欧歌曲も,なかなかに素晴らしい.あちらよりもドイツっぽく聴こえる.とくにステンハンマー.グリーグはシンプルだが,やはり絶妙で,大編成の曲は大味だが,ピアノのソロやヴァイオリン・ソナタなども含めて小編成の曲は無類に佳い.
マーラーの「天上の生活」は交響曲第四番の終楽章に用いられたヤツで,ピアノ伴奏版は初めて聴いたけど,おお,こちらもなかなか佳いね.ただし,演奏がテンシュテット風というか躁鬱的というか,緩急がかなりキツい.ううむ,反動か知らん,ホーレンシュタインやクレンペラーとかカラヤンのを聴きたくなった.
- シベリウス「三月の雪の上のダイアモンド」*
- ステンハンマー「薔薇に」
- グリーグ「睡蓮」*
- ステンハンマー「逢い引きから戻った娘」*
- シベリウス「道に迷って」*
- ステンハンマー「アダージョ」*
- グリーグ「君を愛す」*
- ステンハンマー「フィルギア」*
- アルヴェーン「わたしのハートをとって」*
- グリーグ「薔薇の季節に」*
- ステンハンマー「森の中で」*
- シェーベリ「楽の調べ」*
- グリーグ「夢」*
- マーラー「子どもの不思議な角笛」
- 誰がこの歌を作ったか
- ラインの伝説
- トランペットが美しく鳴り響くところ
- 天上の生活
- R. シュトラウス「献身」
- グリーグ「過ぎた春」*
- バーバラ・ボニー : sop
- ウォルフラム・リーガー : pf
- 2004 年 10 月 28 日(木) 紀尾井ホール
最後の R. シュトラウスとグリーグはアンコール曲.
BS2 の番組紹介は以下の通り.
バーバラ・ポニーは、優れたリリック・ソプラノとしてオペラとリートの両分野で活躍している。オペラではモーツァルトとR.シュトラウスを得意とし、 1994年のウィーン国立歌劇場来日公演では、カルロス・クライバー指揮の「ばらの騎士」でソフィー役を歌っている。近年は歌曲に力を入れており、ドイツ・リートのみならず、北欧やイギリスのレパートリーにも意欲的に取り組んでいる。
まぁ,そういうわけで,クライバーの『薔薇の騎士』は DVD でも出てるんで,いつか買おうと思ってるんだが,旧録の印象が強すぎるので,いまだに買えてない (笑).役柄が往年のポップさんと被ることもあって, CD はいくつか買ってるんだが,今回の北欧歌曲のほとんどは 2000 年にリリースされた北欧歌曲集 (Decca 466 762-2, 2000) に収録されている (* をつけたヤツ).あ,しまった,イギリス古典歌曲集は売っ払っちまってた (泣).手もとに残ってるのは,これとシューベルト歌曲集だけじゃんか (愕然).
↑北欧歌曲集 (Decca 466 762-2, 2000) のジャケ写で,今回のライヴが↓.ジャケ写はどれもスリムに写ってるんだけど (笑).でもまぁ,歌手はある程度ガタイがデカくないとね.
- Decca Music Group - Barbara Bonney マーラーの「天上の生活」はシャイー / RCO と共演したのがリリースされている. RCO ってなんじゃろかと思ったら, Concertgebouw Orchestra, Amsterdam 略称 ACO が 1988 年にロイアルの称号を得て改名して Koninklijk Concertgebouworkest (Royal Concertgebouw Orchestra) となった由. 17 年間も知らなかったよ,ママン (笑).
- Barbara Bonney (Soprano) - Short Biography bach-cantatas.com 内のアーティスト・ページで写真がいっぱい.ちなみに,ポップさんの写真も同サイトの Lucia Popp (Soprano) - Short Biography にて.あんまし似てないか (笑).
まぁ,ヘア・スタイルが違うから判るっちゃぁ判るんだが,遠目からだとポップさんみたいに見えるときがある (笑). 1956 年生まれだから,このライヴ時には 48 歳.可愛い小母さまって感じ.
ボニーさんは コジェナーさん みたいに自前のサイトはお持ちでないご様子.
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