- 月詠 ED & 挿入歌 CDS / 月詠 DVD 1
- Madkax DVD 6 (台詞なし) / FC OST
「こうなったのが逃げるためだとしたら.エルフリーデさんが言ったとおり,自分への怖れから逃げるためだったとしたら.責任はおれにある」 © 森丘耕平.
外部に実在する障害を克服した後は内部のそれか.今度はルナが立ちはだかる.温泉といういかにもなサービス・シーンで描かれているのは,自己の中の他者という存在だ.しかもそれは今回は明確に敵対していて,身体を返せと迫る.
そうそう,留守居役が「伯爵」というぐらいだから「お舘さま」はどの程度かと訝しく思っていたら,なんと「ヴァンパイアの王」であるそうな.これもまた父=神を殺して否応無しに始まる近代の相克ってヤツですかぃのぅ.
なんと,エルフリーデさんも御堂家に同居ですか (笑).まぁ,一ヶ所に集めておけば作劇的に何かと便利だけどね.今回は解説役でしたな.曰く,葉月は「Perfect Day Walker」だった,と.「え,葉月も日光下で活動できるのか?」という疑問はこれにて解消.しかし,それを証明するために,自ら葉月の血を吸って表に飛び出すとは無謀過ぎです,エルフリーデさん (笑).
次いで. "talent eater" であるヴァンパイア同士の吸血行為について.量に応じて吸われた方の能力が吸った方に転移するらしい.なるほど.この「量に応じて」というのが重要であるわけですな.つまり相手を殺してしまうほど吸ってしまえば,およそ完全な能力を手に入れることができるわけだ.従って,完璧なデイ・ウォーカーである葉月は同族からも狙われる,と.
極めつけが,対抗人格ルナに関する事項.後天的に植え付けられた人工人格だというのはともかく,葉月とルナは完全に分離しているわけではなく,この場合は融合しているそうだ.混じり合っているとはいっても,実際にはルナの人格の方が支配的だが,それはともかく,そんな「人格融合」なんていう現象ってあり得るんかぃ? でも,記憶が共有されているように,設定としては間違ってない,というか筋が通ってはおりますけど.よう判らんが,同族を手に掛けた嫌悪感から,葉月の人格は表から潜行してしまったという話だ.
そういう訳で,束の間の平安なわけですよ.だが,それも破られる.しかも外部から発火される訳ではなくて,今まで無条件で肯定されていた葉月 -> 耕平ラインに再検討を促すわけだ.まぁ,デカルトみたいに徹底的な懐疑から近代的精神が生まれてくるとすれば,その懐疑が絶対的とも思える自己の存在へと向かうのも当然ではあるけれど,佳く考えてるな.今まで積み上げて固めてきた設定を御破算にするような気がせんでもないが,やっぱ,いろんな側面でサービス精神旺盛ですわ.
お〜,昼間の公園でクレープ屋に並ぶ行列は,まるで『ミニパト』のようなパタパタ人形ではないか (笑).しかもこのとき,一瞬だが葉月の人格が表に出てくる.一言ごとに入れ替わる様を表現せねばならぬとは,たいへんですな,中の人も.
日光下で「お散歩」している耕平と葉月は微笑ましいが,やっぱ夜の雰囲気がコレには合ってるよ.冒頭で倒れてる安西さんのシーン,エラく広角な描写でしょ,竜平さんを斜め上から録ってるのもそうだし,あ〜ゆ〜,どっかラリったようなサイコな絵が佳いです.
というわけで, OP は月詠モード.よって ED も仏語モード.
次回予告.「お医者さんごっこ」だと (笑).でも,医者は医者でも歯科医だからたいしたこと言ってない.ところで,歯科医というべきなのか口腔外科医と言うべきなのか?
やれやれ,やっとこれで (『月詠 -Moon Phase-』は) 追い付いた.
0 件のコメント:
コメントを投稿