ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2005年3月18日金曜日

ふたつのスピカ #07 宇宙学校入学式

「わたし,ひとりぼっちじゃないんだね」 © 鴨川アスミ.

というわけで,入学式なのである.場所は西東京というか新宿以西のどっからしいから「移動」するのである.電信柱はないがな.移動先は国立東京宇宙学校かもめ女子寮,通称貧乏寮.ここ「も」小高い丘の上にある.そこからどの程度星が見えるのか知らんが,まぁ少なくとも唯ヶ浜ほどの量は見えんだろう.もしかしたら「星が見え難くなる」ということに意味があるのかも知れないが,ま〜思い過ごしだろうな.

唯ヶ浜駅でのライオンさんとの別れはけっこう佳い.ライオンさんが「泣くなよ」っていうのは自分に向けて言っているとしか思えないのも.アスミの言葉どおりとするならば,ひとりぼっちになるのはライオンさんなんだよ,アスミ.これに関しては後述.

六時起床で出発して一回乗り換えに失敗すると「速くしないと日が暮れちゃう」って,唯ヶ浜ってそんなに遠いのか.友朗さんがアスミよりも早起きして作ったお結び八個.多過ぎるような気もするが,エエ親父さんじゃぁないですか.寮に着いたアスミがさっそくパクつくんだが,『ケルベロス』風のアコギの BGM が,それまで佳い雰囲気だったのにフェイド・アウトして,一口食べて「ん",塩っぱい」〜アイ・キャッチというのはちょっと可笑しかった.小技が効いてる (笑).

エエとこのぼんぼんやらお嬢さまやらが多いので女子寮の入居希望者はごく少ないという設定のためか,女子寮の住人で登場するのは医学コース三年の坂下りんご先輩だけ.確かこの寮がメインの舞台になる話もあったと思うけど,他に誰か出て来たっけか.覚えてないや (笑).

唯ヶ浜での主要な人物は友朗さん,ライオンさん,鈴成先生,府中野くんといったところだが,宇宙学校では府中野くんに加えてテスト仲間の近江圭ちゃん,宇喜多万里香くん,鈴木秋くんといったところがアスミを取り巻くことになる.ライオンさんに関してはほんとにアスミがいうとおり鈴成先生への執着故に唯ヶ浜を離れられないのかどうかイマイチ不明なんで保留.前後で共通するのは府中野くんで,彼の存在が唯ヶ浜と宇宙学校とはまったく隔絶した世界ではないことを示している.府中野くんを接点として繋がっているわけだ.野郎どもに関しては新入生総代の秋くんのパフォーマンスに唯一アスミが反応しているんだけど,これが唯ヶ浜を離れられない (かも知れない) ライオンさんの代役をある程度秋くんが務めることになるのかどうかはまだ不明.

ガジェットの類いを持ってないアスミ.おれもケータイなんて要らんから持ってない.同志よ! ただし味ぽん持ちだが.裏切り者! ってな感じでチャキチャキ娘の圭ちゃんだが,こういう他人に無頓着な部分もある.

入学式が終わっても行くところがないアスミ,まるでジョバンニのようにとぼとぼと寮に帰ってきてみれば入り口で待っていたのは友朗さん.やっぱエエ親父さんだわ.昔に今日子さんとたびたび行っていたらしい店はなくなっていたようだが,友朗さんがアスミに託すのは今日子さん -> 友朗さんと渡ってきた万年筆.「現在 (今日子) から友を経て未来 (アスミ) へ」.ううむ,如何にも的なテーマだけど,やっぱエエですね.しかもその舞台が屋台のラーメン屋ってのが.

寮に帰ってきてみれば,アスミがなかなか帰ってこないというので大騒ぎ.迎えるのは圭ちゃん,万里香くんで,野郎ども二人は探し回っているらしい.性格設定はテストのときのそのままなんで,台詞のやり取りが佳い.とくに排他的であるはずの万里香くんが何故か頬を染めてアスミを待っているというのが微笑ましい.アスミは今日二回寮に帰ってくるけど,二回とも待ってくれている人がいる.こんな感じでゆるゆると始まる宇宙学校篇,唯一気掛かりなのが佐野先生の存在.「すべてうまく行っていたんだ.あいつさえ居なければ」.

avant は「アスミのゆめ」.

お昼寝宮お散歩宮

ほとんど 私信 (笑).坂下りんご先輩の名前だけど,他にいちごとかみんととかれたすとか歩鈴とかざくろとか出てきたりして.「みゅうみゅうりんご,めたもるふぉ〜ずっ!」 (笑).東京の地下鉄ですが,博多とは比べ物になりません.名古屋は知らんけど大阪よりかは複雑怪奇です.とくに山手線の内側.「東鳩R効果」って,某製菓会社とは無関係なんですねって,ボケかましてすみません.ちょっと恐くて 切っちゃった んで判らんです (笑).ラスト・シーンで「ここだけ何故か視線が下に向いてる」ことだけど,視線が上向きになるときって,その主体はたいていの場合静止しています.移動中にずっと視線が上向きになっているとしたら,転倒して危険というより,その人はアブナイ人です (笑).

えむぜろ?(2005-03-12) 面白い感想とは何か.過分なお言葉で恐縮ですが,もともとが面白いものを見付けて「これ面白い〜」だけですね〜,ワタシは.子どもみたいなもんです (笑).それより興味深いのが,ぷらとーさんがアップロードしてる題材とワタシのそれとが,この ふたつのスピカ を除いてまったくダブッってないこと. R に焼いてるからと安心してして再放送をスルーしてしまっていたらぷらとーさんの記述を見逃していたかも知れないと思うと「縁は異なもの乙なもの」.

今度は へびのあし@ココログ: ふたつのスピカ#7.友朗さんの「名前の意味」ですよ.やっぱこの人は凄いよ.このお二方のログを読んでれば,ここであ〜だこ〜だど〜でもエエこと下らないこと書き散らす必要もないですね (笑).

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