ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2005年3月23日水曜日

ファンタジックチルドレン #25 ゾーンへ

  • FC 4GBA
  • スクラン DVD / アカネマニアクス DVD 2
  • FC CD 「コックリ島のひととき 〜ボラボラ様からの贈りもの」 / 創聖のアクエリオン 番宣

「ヘルガを殺さないで!」 © ソレト.

デュマの葛藤とその帰結が腑に落ちん,というか判らん.書いてるうちになにやら出てくるかも知れんので,判らんまま書く.ゲルタ博士 / メルの血を流して,結果的にヘルガを仮死状態にまで追い込んで,なぜそこで転生を止めたのか.己の読解力というか見 (観) 解力のなさは承知していたが,ここまでひどいとは思わんかったよ orz.翻って観ると,今回デュマは「ティナ」とは一言も言っていない.「ヘルガ」と「姉さん」の二種類しか発語してないんだよね.姉=ティナじゃなくて,姉= (ティナを内包した) ヘルガであることを選んだ,ということなのかな.その動機は? う〜む,強いて挙げれば,ヘルガに抱かれたこと,ヘルガを抱いていることぐらいしか思い付かん.ティナとして再生してしまえばギリシアに帰さざるを得ず,そうなればデュマはブロブディンナグに迷い込んだガリバー同然.ヘルガのまま留め置けば,少なくともヘルガを抱き締めることによってその暖かさに触れることができる.その暖かさは当然二人の母親であるレダにも繋がっていて,その想いを抱き締めることになる.そしてその選択は.そう,いつも,つねにすでに,遅過ぎる.

セスとソランの件はデュマはまだ知らないはずだが,結果的に二人が居ないギリシアではなくて地球を選んだということになる (よな〜).ギリシアでの肉体が滅んでいる二人,少なくともセス=トーマがいる地球の方がまだ希望 (という名の絶望かも知れんが) がある.それで (ギリシアでの物語が) 「終焉」し,「そして (Exile としての物語が) 始ま」ることになるんだろうか.

オエセルからトーマ,チット,タルラントを護るワンダの姿は印象的.漢だよ,ワンダ! 言うことを聞いて反応するだけでもそこに疑似人格を見出してしまうもんだよな.これって古典的な機械観だよな〜.一方,祖父ロバートと同じく生き証人となるであろうクックス刑事,どの程度まで知ることになるのか判らんが,アリスにも見せとかないと.

ティナ再生を諦めたことで,仮死状態のヘルガを取り戻すという目的が一致したデュマとトーマ,タナトルームスの面々.エンド・シーンはまるでプリオシン海岸だが,次回最終回は死者が乗る銀河鉄道からの救出劇とその後ということになるんだろう.

前回で謀反というか反抗の徴候を曝け出していたデュマの面前にのこのこ現れたゲオルカだが,いくらなんでもそりゃあまりに無謀過ぎ.仮りにもギリシア政権奪取を狙おうとする輩がそんな杜撰なことではあかんだろう.まぁ,ティナ再生の方策をデュマに投げっ放しで二重化していなかったというあまりにエエ加減な計画立案も同様なんだが.ここは「第二の復讐」の相手が実父のゲオルカだったということで,母船に乗り込んで激戦の末に,みごと母レダの仇を討ったという風に補完しておこう.余談.第一の復讐のターゲットはタナトルームス.

セス転生の訳はハスモダイがあっさり解説してたけど,要はティナ転生時の時空の歪みが,その直前に殺されたセスの魂をも吸い込んでしまったとかそういうことらしい.おいおい,そりゃねぇ〜だろ〜,という気もするが (笑).肉体の消滅と魂の消滅にはタイムラグがあって,魂の方は肉体が滅んでも少しばかりの間存在し続けるということか.極端な話,時間を地質学的なスケールにまで引き延ばしてしまえば,生存機械である個体が死んでも遺伝子は残るという比喩にも取れんことはないと思うんだが,まぁなんかポーの短編『ヴァルデマール氏の病気の真相』やら埴谷雄嵩『死靈』の死を観察するゾンデの話とかを思い出しちったよ.そんなことより,それならソランの方はどうなんだ! と突っ込んでしまいそうだ (笑).同一の肉体に二つの魂が転生することが可能なのかどうかは知らんが,まぁそれは「ない」と仮定しても,タイムラグの間隔がどの程度有効なのか判らんけど,ひょっとするとソランの魂も吸い込まれたかも知れない可能性はどうやったら否定できる?

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