- 名作
他人に勧めようとは思わんしドールたちの寓意劇にはなってくれなかったけど,個人的にはとってもおもろかった.最終話で社会復帰する意志を固めたジュンを見てみれば,「ヒッキー調教アニメ」というか「対ヒッキー用カウンセリング・アニメ」としてはまがりなりにも一応の結末をみたわけだが,蠱ゲームとしての「アリス・ゲーム」に勝者が決定した後の事柄はまったく描写されないし,なによりもドールたちにとって克服すべき存在であり檻の敷設者であるところの「おとうさま」がまったく画面に出てこないのも,いささか遺憾.コンパクトな 1 クール 12 話では無理だということか,それともそんなのに興味はなかったということなのか.とはいえ,安易に鬱モードや派手なバトル・モードに堕する誘惑を退けて,凶悪な魅力を振りまく多彩なキャラクタにこれまた凶悪なギャグを演じさせてすたこらさっさと駆け抜けて行ったさまはすっきり爽快.悪役に徹する水銀燈の内面をもっと見せて欲しかった気がするけど,こっちに進むと「軽やかさ」に欠けることになったのかも知れない.それはそれで観たい気がするが (笑).ジュンの問題は片付いたことだし,もし「アリス・ゲーム」に重点を置いた第二シリーズの予定があるのなら (ねぇよ!),是非お願いしたいと思います.
んなもんスタッフがやりたいのなら尺が足りんでも暗示ぐらいはしとるでしょうに.ピントずれたまま何を期待してんだか,こいつは (笑).
0 件のコメント:
コメントを投稿