ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2005年3月31日木曜日

巌窟王 #24 渚にて

  • 巌窟王 DVD 1
  • アカネマニアクス DVD 2b / げんしけん DVD 箱 / 巌窟王 クラシカル・コンピ CD
  • Speed Grapher 番宣

「待て,而して希望せよ」 © エドモン・ダンテス.

五年間で人を喪なった欠如感が癒えるかというとそんなはずはないんだが,まぁアルベール若いし意識的に見ないようにしてた節もあるし.前回とはうってかわって穏やかな表情を見せる最終回.ド派手なのもエエがこういうたゆとうような感じもなかなかイケますな〜.少なくとも前回に比べればひじょ〜に好み.

14 / 24 話ととびとびながら半分以上観た計算になるが,最初はまるでクリムトが動いているような絵に仰け反ったけど,いや〜,この絵は去年始まって観た分ではベスト 3 内は間違いなく,ひょっとしたら首位かも知れん.う〜ん,やっぱ絵にお話が負けてるよな〜.やっぱ. 1) 「復讐の生贄となる一人の少年の目線から物語を構築し」てしまったこと, 2) モンテ・クリスト伯爵と巌窟王を分けて二分割寄生体綺譚にしてしまったこと. 3) 対象をあまりにもスケール・ダウンしてしまったこと,とりあえずこの三点が個人的に物足りん印象を持ってしまった原因ではないかと.大デュマの原作に復讐された結果になっちまっただよ. 1) はこの物語の最大の特色なんだから,む〜,初手から観る資格なかったのかも知れんけど,山岡荘八の『伊達政宗』を十五歳の小性 (家臣の子息でもなんでもエエ) の視点から物語を再構築して.しかも元のパワーを失わない,う〜,そんなに両立し難いんかな.ま〜,全編観たらまた違った思いを抱くかも知れんが (笑).

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