ぐる式 (貳) より引っ越し作業中.未完.

2004年10月10日日曜日

ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち #24 あらしのあと

"The Invasion"

「何もかも根こそぎ食べちまってさ,あいつら来年何を食べるつもりなんだろ」 © ダンディライアン.

『あらしの前』,『あらしのあと』っつったら,ドラ・ド・ヨングですわね.

大戦争の勃発とともに,飼いならされた羊のような眼をした大量の難民が発生した訳だ.って,ほんとに羊だけど.彼らがたどり着いた先が Watership Down.言語による相互理解の道は閉ざされている,と.「子どものうちは心が柔軟だから」 © ブルーム隊長.大人同士の相互理解ができんらしい.んで,難民は傍若無人に振舞う,と.無計画に食料を喰い尽くすわ,木の皮まで喰うわ,羊を狙って大きな敵が現れるわで,もう大変.ヘイズルたちは一計を案じて,彼らが元いた農場の牧羊犬を誘き出して連れて帰らせることに.

まぁ,受け入れる側と受け入れられる側に妥協点,一致点がないとうまく行くはずはないわな.とくに,入り込んできた方がまるでヤンキー様ではねぇ.まとまるもんもまとまらん.

また,これを先住民と,あとからやってきたものたちとの対立と見ることもできるかな.先住民の方が追い払われる方が記憶に残りやすいというか,そういう話しか知らんけど.もっと広く釈れば,羊たちを人類ホモ・サピエンスと見ることもできるかも.地球を食い潰すとか,自滅に向かってまっしぐらとか,露骨に当たってるような気も (笑).つまり,人類の蔓延は「侵入 (The Invasion)」であるに過ぎない,と.

をいをい,もしかしてエフラファとは対決せんのか? あと 2 話だぞ.

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